第34話 ページ40
「キス、されたかと思った？」
そう言った凛月くんは、私の唇に人差し指を当てながら、暗がりの中で妖美に笑った。
じわじわと、時間差で顔に熱が集中していくのがわかる。顔が近づいてきたから、てっきり……
『あ、の……』
「もうすぐ出口だね」
彼は呆然と立ち尽くす私の腕を優しく引いて、明かりの漏れる出口に向かう。もしかして、私
『からかわれてる……？』
「ん、何か言った？」
『い、いえっ』
手のひらで口を押さえながら、少し顔を赤くする。
……びっくりした。
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「お、お帰り〜！」
ぼ〜、とした意識のまま、レオくんのいるベンチまで帰ってきた。
よかった、紙だけに収まっているみたい……と、あまり関係のないことを考える。
でもそのくらいのことを考えていないと、恥ずかしさで手足がばらばらになってしまいそうだ。
「……何かあったか？」
「ん〜ん、何も〜……♪」
「ふ〜ん」
レオくんは不思議そうに相槌を打つと、紙とペンをしまった。
「じゃ、そろそろ帰っ……」
【PiPiPi……】
「誰か携帯鳴ってるぞ〜」
「あ、俺だ……なぁに、ま〜くん」
凛月くんは鳴った携帯を耳に当てると、少し離れたところで話し始めた。
「……なぁ、糸」
『なんですか、レオくん？』
「最後に観覧車乗らないか？」
『いいですね！じゃあ凛月くんを……』
「待って！」
凛月くんを呼ぼうと歩き出した私の腕をぱし、と握ると、レオくんはか細い声で
「2人が、いい……」
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桜乃茜(プロフ) - 卵焼きさん» 受験生同士頑張りましょう……！月組では凛月くん派です！気が合いますね！((( (2020年5月15日 22時) (
レス) id: 5ed7d96c32 (このIDを非表示/違反報告)
卵焼き - 桜乃茜さん» 受験大変ですよね…私も今年受験なので気持ち分かります…！更新は無理せず頑張ってください！影ながら応援しています！PS:月組、レオくんと凛月くんどっちが好きですか…？？ (2020年5月15日 20時) (レス) id: 5e8aefee95 (このIDを非表示/違反報告)
桜乃茜(プロフ) - 卵焼きさん» わわわっありがとうございます……！そう言っていただけるとこちらとしてもやりがいを感じます！嬉しいです！月組いいですよねぇ〜！今後ともよろしくお願いします！ (2020年5月14日 23時) (レス) id: 5ed7d96c32 (このIDを非表示/違反報告)
卵焼き - コメント失礼します！めちゃくちゃおもしろくて思わずコメントしちゃいました…！！凛月くん最推しなので嬉しいです！月組愛してるぅ〜！！！！ (2020年5月14日 22時) (レス) id: 5e8aefee95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜乃茜 | 作成日時：2020年4月16日 21時
