御伽噺ノ華開ク【鬼滅の刃】

丗漆話 人間として ページ44

「そうか」

術式展開 破壊殺・羅針

「鬼にならないなら殺す」
「菫！！！」
『はい！！！』

猗窩座と煉獄さんが同時に動く。

壱ノ型 不知火

私は炭治郎を見ながら援護に回る。

ドオン！！！

2人がぶつかって、大きな音が辺りに響く。油断はできない。少しでも気を抜けば、私達の命はすぐに消えるだろう。

「今まで殺してきた柱たちに、炎はいなかったな！そして俺の誘いに頷く者もいなかった！なぜだろうな？同じく武の道を極める者として理解しかねる！選ばれた者しか鬼にはならないというのに！！」
『そんなの……、少し考えれば分かることだろう！』
「本当にそうだろうか？素晴らしき才能を持つ者が醜く衰えてゆく！俺はつらい！耐えられない！死んでくれ杏寿郎、菫！若く強いまま！」

破壊殺・空式

肆ノ型 盛炎のうねり

伍ノ型 散リ椿

駄目だ……、攻撃が入らないどころか跳ね返ってくる……！これが上弦の力……。

煉獄さんが近づき、私は猗窩座の背後に回る。

「この素晴らしい反応速度！」

同時に攻撃するも、全て避けられてしまう。

「この素晴らしい剣技も！失われていくのだ杏寿郎！菫！悲しくはないのか！！」
「誰もがそうだ！人間なら！！当然のことだ！」

炭治郎が刀を探して動く。下手に動くと傷が開くし此方の戦いに巻き込んでしまう。

『炭治郎！！』
「動くな！！傷が開いたら致命傷になるぞ！！」
「『待機命令！！』」

猗窩座に向かって刀を振るも、見事に躱されてしまう。もう、体力が……。

「弱者に構うな杏寿郎、菫！全力を出せ！俺に集中しろ！！」

炎の呼吸 伍ノ型

『伊之助もこっちに来るな！！』

華の呼吸 参ノ型

破壊殺・乱式！！！

炎虎！！！

藤ノ雨！！！

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