御伽噺ノ華開ク【鬼滅の刃】

参話 過酷な訓練 ページ5

「もっと体を熱くして！ゆっくり呼吸をするの！出来たらそのまま腕立て100回！」
『斗笑姉さん！！！もう無理！！！』
「訓練中は師範とお呼び！無理は禁句って言ったでしょう⁉山下り追加！」

今日から鬼殺隊になるための訓練が始まった。

斗笑姉さん(呼ばされた)は、元柱らしく、なよなよしてるように見えて、めちゃんこ強い。

教えてもらっている呼吸は【華の呼吸】で、割と新しい呼吸らしい。

「因みに華柱はアタシで三代目だったの。華はどの呼吸からも派生してない、初代華柱が作った呼吸なのよ」

と、初めに説明された。因みに華の呼吸なんて私は知らない。原作にもなかった。似たようなのはあったけど。

斗笑姉さんは無類の花好きらしく、屋敷の周りには薔薇や彼岸花、菊などの花々が咲き乱れていた。

「ちょっと！何よそ見してるの！素振り200回追加ね！」
『うわあああ！ごめんなさい！！！』









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今日は斗笑姉さんに木刀で斬りかかる。斗笑姉さんは竹刀。私の木刀は当たらないくせに、竹刀はバシバシ当たる。痛い。

約3日で全身痣だらけ。終わった後には丁寧に手当てしてくれるけど、次の日には別の痣ができてる。

だけど、1週間もしたら斗笑姉さんの羽織を掠るようになった。

「菫、素質あるわねぇ」

そう言うと、斗笑姉さんは竹刀を木刀に変えた。嘘だろ。









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今日は本格的に【全集中の呼吸】を教えてもらう。

一度、お手本を見せてもらった。

「よく見てなさい」

全集中・華の呼吸 壱ノ型 黒百合ノ夜空

その途端、目の前にあった大量の竹が一瞬で消えた。

『え、すごい！姉さんすごい！どうやったの⁉』
「師範！先ずは肺を大きくする為にゆっくり息を吸って。血の中に沢山空気を取り込みなさい」

言われた通りにやってみる。大きく息を吸い、肺を大きく……。

「ここまでは今までと同じね。そしたら、そのまま目標に向かってまっすぐ刀を振りなさい。集中していれば必ず出来るはずよ」
『集中……』

シィィィ……。

全集中・華の呼吸 壱ノ型 黒百合ノ夜空

音も何もなく、目の前の竹林が消えた。
まるで真っ暗な夜空の様。

『師範！出来た！出来たよ！！！』
「やったじゃない菫！さあ次は【全集中の呼吸・常中】をやってみましょ！」

出たーーーーーーー！！！

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