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丗話 無限列車 ページ36

「まさか菫ちゃんもいるなんてな〜」

頬を染めた善逸が、通路を挟んだ隣の席から話しかけてくる。

『これでも柱補佐ですから!』
「なんだその顔。お前変な奴だな」
『えぇ〜……』

隣には禰豆子ちゃんの入っている箱がある。時折中からカリカリと音がしてとても愛らしい。

目の前では炭治郎と煉獄さんが呼吸について話している。2人とも声がとても大きい為、列車中の注目を集めている。ボリューム下げてください。

「おっ、動き出した」

列車が動き出し、いよいよと気持ちが高まってくる。

いや、大丈夫だ。煉獄さんが致命傷を負うのは列車の鬼じゃない。ならば普段通りに戦うまで。

「うおおおお!!すげぇすげぇ速ぇええ!!」
「危ない馬鹿この「俺外に出て走るから!!どっちが速いか競争する!!」馬鹿にも程があるだろ!!」
『伊之助危ない』
「危険だぞ!いつ鬼が出てくるかわからないんだ!」
「え?」

煉獄さんのその一言で善逸の顔が青ざめる。

「嘘でしょ鬼出るんですかこの汽車⁉」
「出る!」
「出んのかい嫌ァーーーーーーーッ!!鬼の所に移動してるんじゃなくてここに出るの嫌ァーーーーーーーッ俺、降りる!!!」
『鬼の所に移動するのも嫌だけどね』

でも正直煩いのでもうちょい静かにしてくださいますかね。

「切符……拝見……致します」

来た……。

どうする。でも、ここで何かしても結局……。

車掌さんは青い顔をしながら、何も疑っていない皆んなの切符に切り込みを入れていく。

依然「おりるぅぅう」と騒ぐ善逸の次は私だ。

『炭治郎』
「どうした?菫」

切り込みを入れられる前に炭治郎に話しかける。

『煉獄さんを、皆んなを……』

切り込みを入れられる。

『助けて』

途端、意識が朦朧とし、目を閉じると、そこは……

丗壱話 紛い物→←廿玖話 煉獄さんという人



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たまごぼーろ(プロフ) - ウォルさん» ありがとうございます!まだ設定しか追加していませんが、もう既に出ているので良かったら是非に……! (2019年9月7日 21時) (レス) id: 69cc3fb36c (このIDを非表示/違反報告)
ウォル - 続編、楽しみにしてます!! (2019年9月7日 18時) (レス) id: 6d590d31fd (このIDを非表示/違反報告)
たまごぼーろ(プロフ) - あいねさん» おお!ありがとうございます!花の呼吸、既に出ていたんですね。失礼しました……。取り敢えず自分なりに少し変えたりして考えてみます。本当にありがとうございました!頑張ります! (2019年7月9日 22時) (レス) id: 69cc3fb36c (このIDを非表示/違反報告)
あいね - 長文失礼しました!お役に立てたのなら幸いです。応援しています、頑張って下さいね! (2019年7月9日 21時) (レス) id: 59d3daabe9 (このIDを非表示/違反報告)
あいね - そして、奥義みたいなもので、目の力を最大限に使い、目が血で赤くなる失明の恐れがある型、終の型ついのかた、彼岸朱眼ひがんしゅがんです。なんでも動体視力を最大限に上げて周りの動きが遅く見える技みたいです。つまり余程の鬼でない限り使わないかと。 (2019年7月9日 21時) (レス) id: 59d3daabe9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまごぼーろ | 作成日時:2019年6月23日 18時

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