拾漆話 義勇さんは ページ21
「それじゃあ菫さん。今度こそ冨岡さんの所へ行きましょう」
『はい!』
そういえば、来た時より随分と蜘蛛が減った気がする。母鬼を倒すと蜘蛛も減る仕組みなのだろうか。
「醜い化け物なんかじゃない。鬼は虚しい生き物だ。悲しい生き物だ」
あれっ、意外と近い⁉
「お前は……」
暫く走り義勇さんを目視すると、しのぶさんは速度を上げて義勇さんに飛びかかった。
刀と刀がぶつかり合い、キュイン!と不快な音が響く。
「あら?どうして邪魔するんです冨岡さん」
空中でも余裕そうなしのぶさんは、笑いながら義勇さんに語りかける。
「……」
「鬼とは仲良くできないって言ってたくせに何なんでしょうか。そんなだからみんなに嫌われるんですよ」
少し遅れて到着すると、しのぶさんが義勇さんに会心の一撃を食らわせている所だった。うわぁ……。
「さぁ冨岡さん、どいてくださいね」
「俺は嫌われてない」
『……す、少なくとも私は義勇さんのこと好きですよ!』
「菫さんは少し静かにしててくださいね」
『はい……』
怒られちった。てへぺろ☆
「すみません。嫌われている自覚がなかったんですね。余計なことを言ってしまって申し訳ないです」
地雷踏み抜いたァァァ!!!
そのまま暫く話していた3人だが、しのぶさんの
「苦しまないよう、優しい毒で殺してあげましょうね」
の一言により、空気が変わった。
「動けるか」
「!!」
「動けなくても根性で動け。妹を連れて逃げろ。菫」
え⁉呼ばれた⁉
「2人を守ってやれ」
『……!はい!ぎ、義勇さん!』
「なんだ」
『義勇さんは嫌われてません!』
あ、しのぶさんすっげぇ顔してる。帰ったらやばいわ。
『君!こっち!』
「はい!ありがとうございます!」
50人がお気に入り
「鬼滅の刃」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たまごぼーろ(プロフ) - ウォルさん» ありがとうございます!まだ設定しか追加していませんが、もう既に出ているので良かったら是非に……! (2019年9月7日 21時) (レス) id: 69cc3fb36c (このIDを非表示/違反報告)
ウォル - 続編、楽しみにしてます!! (2019年9月7日 18時) (レス) id: 6d590d31fd (このIDを非表示/違反報告)
たまごぼーろ(プロフ) - あいねさん» おお!ありがとうございます!花の呼吸、既に出ていたんですね。失礼しました……。取り敢えず自分なりに少し変えたりして考えてみます。本当にありがとうございました!頑張ります! (2019年7月9日 22時) (レス) id: 69cc3fb36c (このIDを非表示/違反報告)
あいね - 長文失礼しました!お役に立てたのなら幸いです。応援しています、頑張って下さいね! (2019年7月9日 21時) (レス) id: 59d3daabe9 (このIDを非表示/違反報告)
あいね - そして、奥義みたいなもので、目の力を最大限に使い、目が血で赤くなる失明の恐れがある型、終の型ついのかた、彼岸朱眼ひがんしゅがんです。なんでも動体視力を最大限に上げて周りの動きが遅く見える技みたいです。つまり余程の鬼でない限り使わないかと。 (2019年7月9日 21時) (レス) id: 59d3daabe9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たまごぼーろ | 作成日時:2019年6月23日 18時