Q５ 先輩の時間 ページ6
広い体育館にバッシュの擦る音と、ボールのぶつかる音が響く。
私は練習メニューのボードを見ながら、朝練をするバスケ部員を観察する。
皆、少しずつ着実に力をつけてきている。毎日みているからこそ分かる。ひとりひとりの特徴や癖、その日の調子がよくプレーに現れている。
皆の成長をみれるのがうれしい。だからこそ、支えたい。
私は自分のバックからノートを取り出して、今の皆の状態をできるだけ細かくメモしていく。
大坪「よう、戸坂。今日も熱心だな。」
横から声をかけてきたのはキャプテンの大坪先輩。そのあとから、宮地先輩と木村先輩が続いてきた。
A「キャプテン！もう、練習終わったんですか？」
宮地「そんなに、早く終わるわけねぇーだろ！」
木村「ボトル取りにきたんだ。」
ボトル取り来たのか。そうだよね。まだ、終了時間までかなり時間がある。
ボトルは…えーと。あれ……？
A「ボトル用意するの忘れてたぁぁぁぁぁああ！！」
宮地「そんな、でけぇ声だすなっ！！轢くぞ！！」
大坪「戸坂、まず、落ち着こうな。」
そうだね。まず落ち着こう、落ち着こう…。……よし、大丈夫！
宮地「よし、大丈夫…じゃねぇよ。どーすんだよッ！」
A「ふぇっ!?宮地先輩も私の心を読んｄ((んなわけんねぇだろ！)
木村「全部声にでてるよ。」
A「オーマイガ―‼‼またやってしまった…。」
まただよ。今日で二回目だよっ！このまま記録更新するんじゃないかな??世界新記録でるじゃ…。
大坪「戸坂、いくらなんでもそんな世界記録はないぞ？」
A「大坪先輩、ボケてんのかツッコんでんのか 分からないです。」
大坪「？？」
【大坪先輩は天然だった。】
宮地「で、ボトルどーすんだよ。」
A「えーと、どうしましょう？？」(苦笑い)
木村「まぁ、無くてもどうにかなるだろう。」
A「ごめんなさい。」
大坪「まぁ、今度気を付ければいい。」
先輩…大坪先輩が天使に見えてきた。
?「先輩とAちゃん？なにしてんの？」
大坪「おっ高尾か。お前そのボトルどうした!?」
高尾「どーしたって…部室の前に置いてあっｔ((宮地「戸坂っ、埋めるぞ☆」黒笑
A「ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁい‼」
私の声が体育館全体に響き渡った。
続く (更新停止中)
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作者名：sumi＠すみらら | 作成日時：2015年6月29日 23時
