深い蒼の瞳に捕まった話

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両家の顔合わせはリモートになった。時代だね。

多緒とご両親がおれの実家に来てくれて、おれは大阪からスカイプ。


すんごく変な感じだったーｗ


多緒パパは透き通るような青い瞳をしていた。イケおじ。

多緒ママはアジアンビューティー、て感じ。良いところを全部受け継いだんだなぁ。

初めて知ったんだけど多緒て兄さんいるんだね。教えといてよ…。

画面には「LEO」。フランスから参加してくれたよ。今、フランス何時だよ。つーかイケメンだな。

多緒より海外が濃い感じ。髪は金髪に近い色でサラサラ。

たぶん寝起きぽくて、ほわほわした感じは多緒と似てる。

そこに日本人の両親と弟。なにこれｗ

ご両親ともに日本語が堪能なので、その点は助かった。

すぐに打ち解けて、勝手に卒業アルバムとか出すから、ほんと誰か止めて！弟よ！！

お兄さんが何語かわからん言葉で話して、松本家だけクスクス笑うの。

英語とドイツ語なら多少わかるけど、わからなかったってことはフランス語なのかな。



帰宅して、マサに報告。

「あー。緊張した」

「どこがよ。いつも通りじゃん」

「いやいや。大丈夫だったかな。日本式の挨拶が出来てたか不安。

　礼儀とか何を手土産にするか一家総出でググったｗ」

「LEOさん、漢字表記ある？それともミドルネーム？」

「お礼、の「礼」に「お」は私を同じ。礼緒」

「礼緒さん、何語でなんて言ってたの？」

「フランス語だね。概ねマサとご家族の礼儀正しさに驚いた感じだったね。

　礼緒は中学卒業して、高校から海外で、帰国するのも数年に一度だからね。

　私もドイツに居た頃の方が会ってた」

「…さみしい？」

「まぁ、多少ね」



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