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だいぶ世の中が非接触や人数制限、リモートワークになってきたけど
やっぱり直接会って言いたかった。
出来る限りの対策をして会いにいった。
どこか店に入るのも難しく、どこか広い屋外…。
「バレー、続けることにした」
「そっか。よかった。気持ちが前を向いたんだね。だからここ?」
多緒を連れてきたのはバレーを始めた場所である通っていた小学校。懐かしい。
「うん。確かにオリンピック出る目標がかなわなくて、相当凹んだけど。それがすべてじゃないし」
「そうだね」
「一回離れてみて、より大切さがわかったし、もうちょっとうまくなれる気がする」
「ふふwじゃあ、次のパリは一緒に行こうね」
あれ?これって、先越された?!すっかり豆鉄砲食らった鳩なんですけど。
「……。」
多緒は返事を待ってるのか、ジッと、あの深い蒼の瞳でおれを見ていた。
「うん。多緒をパリに連れていく。だから、」
やっばい。すごい。こんな緊張するのか。
「だから、うん。おれと結婚してくれますか?」
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すめらぎ(プロフ) - re06さん» re06さま☆コメントありがとうございます!励みになります(*ˊᵕˋ*) (2022年2月10日 20時) (レス) id: b81d5d2ba0 (このIDを非表示/違反報告)
re06(プロフ) - とても面白いです!応援してます。 (2022年2月10日 18時) (レス) id: eaaa70de2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すめらぎ | 作成日時:2021年6月5日 12時