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2020
「次のシーズン、日本のチームでプレイするんだ。多緒、一緒に日本に帰らない？」
「……。」
ポカーンとして、何も答えてくれない。
「あの…」
「あれ？」
同時に言葉が出た。多緒が続けて話す。
「あれ？日本に戻るかも、て言ったっけ？」
「え？聞いてない」
「まぁ、まだうっすら話が出てる段階なんだけどね…」
「…で？」
「日本で仕事をしないか、て話をもらっている」
「日本の会社に戻る、てこと？」
「いや。会社の先輩が独立して、起業するの。そこに来ないか、て」
「ヘッドハンティング、てやつ？」
「まぁ、格好良くいうと、そうかもね。そっか。マサも日本か…」
「おれなりの覚悟なんだ。ケジメていうか」
「まぁ、オリンピックだしねぇ」
「それもあるけど。一番は多緒を日本に連れて帰りたい。。。まだそんな資格ないけど」
「いつになったら、その資格は取れるの？早めにしないと、他の誰かに取らるよ？」
「…。あの、意味わかってる？一緒に帰る、てこと」
「うん。まぁ、だいたいは」
「多緒と一緒に居たい。おれと結婚してくれる？」
「今すぐ、てゆうのは難しい。でも将来マサの家族になれたらうれしいな、と思うよ」
そんな話をしていたのに。
世界はあっと言う間に新たな感染症が流行し、街から人が消え、オリンピックの延期が決まった。
当然、試合会場にお客さんを入れることができなくなった。
ヨーロッパではリーグ途中で全試合が中止になったり、都市封鎖が相次いでいる。
付き合ってるから、だとかどんな理由を持ってしても会うことが厳しくなっていた。
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お久しぶりです。のろのろですが更新再開します。何卒。
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すめらぎ(プロフ) - re06さん» re06さま☆コメントありがとうございます！励みになります(*ˊᵕˋ*) (2022年2月10日 20時) (
レス) id: b81d5d2ba0 (このIDを非表示/違反報告)
re06(プロフ) - とても面白いです！応援してます。 (2022年2月10日 18時) (レス) id: eaaa70de2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すめらぎ | 作成日時：2021年6月5日 12時
