34 ページ34
.
.
.
まったり時間
多緒はチョコレートが好きで常備している。
ちょっと苦めなのが特にお気に入りぽい。
お酒のお供に食べてることが多い。
ほら、今日も
チョコを食べながら呑んでる。
「美味しいの、独り占め?」
後ろからすっと手を伸ばしてチョコレート一個を頬張った。
「マサ。これ中身、抹茶だよ?大丈夫?」
いや…。全然大丈夫じゃない。
あるよね、表面チョコレートでコーティングされた中身抹茶味のお菓子。
メルティーなんとか、みたいな。
カカオのほろ苦いところが解けて、苦々しい抹茶の味。
「にがぁ…」
「人のを勝手に食べるからでしょう。これ、飲みな」
差し出されたグラスに入ってる液体をグイっと。
喉から顔、体がカッと熱くなる。堪らず咳込む。
「大丈夫?」
背中をさすってくれる。
「これ、なに?」
グラスを指差す。
「え、ブランデーだけど。あれ?飲めないんだっけ?」
「…飲めなくないけど。お茶かと思ってたから、油断した」
「ごめんごめん。あんな一気に飲むと思わなくて」
「あー。あぶなっ。ちょっと脳が揺れた」
「でも、これマサがくれたブランデーグラスだよ?お茶は飲まないでしょ」
.
.
.
86人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すめらぎ(プロフ) - re06さん» re06さま☆コメントありがとうございます!励みになります(*ˊᵕˋ*) (2022年2月10日 20時) (レス) id: b81d5d2ba0 (このIDを非表示/違反報告)
re06(プロフ) - とても面白いです!応援してます。 (2022年2月10日 18時) (レス) id: eaaa70de2b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すめらぎ | 作成日時:2021年6月5日 12時