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「多緒、おいで」
両腕を広げて待ってると、すすす、と近寄ってきてハグ。
腕を解かないでいると
「マサ?」
「ん?」
「うん?」
「だめ?」
「…だめじゃないよ」
多緒が少し背伸びをしてキス。ついばむように何回もしてくるのが可愛い。
目線がバチンと合う。
「多緒の眼は本当にきれいな色だよね。吸い込まれそう」
「ふふふ。じゃ、キスするときも眼、開いていた方がいい?」
「えっ、や、それは恥ずかしいので閉じていただけると…」
「ん。わかった。眼、閉じたよ?」
自分で言っておいてなんだけど、これはこれでハズイわ…。
ゆっくり唇をかさねる。顔を離すと、あの深い蒼い眼に射抜かれる。
「可愛い人だね、マサ。こっちおいで?」
手を引かれて、いままで入ったことがないベッドルームに招かれる。
ベッドサイドの照明だけの少し暗い部屋。
「ちょっと待ってて?戸締りとリビングの電気、見てくる」
ポツンとひとりになって、ちょっと冷静になる。
自分から誘っておいて、リードされる展開てどうなの?
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すめらぎ(プロフ) - re06さん» re06さま☆コメントありがとうございます!励みになります(*ˊᵕˋ*) (2022年2月10日 20時) (レス) id: b81d5d2ba0 (このIDを非表示/違反報告)
re06(プロフ) - とても面白いです!応援してます。 (2022年2月10日 18時) (レス) id: eaaa70de2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すめらぎ | 作成日時:2021年6月5日 12時