深い蒼の瞳に捕まった話

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電車にユラユラとゆられてイタリアについた。

道中の景色が綺麗だった。

車内でご飯も食べられて日本ではなかなか味わえない豪華さ。

壱青抜きで、またこうゆう旅行したいなぁ。

陸路で外国に行けるのはすごい。

大陸は繋がっているけどドイツとはまた違う海外の雰囲気がした。


まだ勉強中といいながら、順調に車を借りてくれた。

「どうやって新しい言語を勉強してんの？」

「ん？まぁ、イタリア語に関しては、ほら、わたし、いとこがイタリア人だったりするから」

「マジ？」

「まじ」

「どういうつながり？」

「だから、いとこｗ父の妹がイタリア人と結婚して、子供がうまれてイタリアに住んでる」

「そのいとことは今までどうやってコミュニケーション取ってたの？」

「親戚とは英語かフランス語で話してたかなぁ」

「まだ左ハンドルて慣れないなぁ」

「乗ってるだけだと感覚がつかめないかもね。早く免許取りなよ」




「マサさーん。壱青も久しぶり」

「なんか海外で会うと変な感じするな。私服だと余計にｗ」

「こちら、ドイツで働いている多緒。通訳兼ドライバーを引き受けてくれた、彼女」

「お噂はかねがね。初めまして。石川祐希といいます」

「初めまして。多緒です。お名前、漢字でどう書きますか？」

「？いしかわ、は普通に…。石川県の石川に、

　ゆう…、えーっと。カタカナのネにミギで祐、に希望の希です」

「カタカナのネにミギ、なんて漢字ある…？」

掌を指でなぞって漢字をイメージしてるが浮かばないらしいｗ

ねぇ、ほんとにカタカナでネミギて書いてるんだけどｗ

「ネﾐｷﾞ」？そんな漢字ないｗｗｗ

スマホで検索してるし。

「あ！これ？！確かに、ネに漢字のミギな！」



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