●航海30 ページ34
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つい今朝まで赤らんでいた頬は青白く、唇も色を失い目を固く閉じるAの姿に慌てて皆傍に駆け寄る。
名前を呼んでも揺すっても起きない彼女の姿に堪えれず、数人は老人の前に座るシャンクスや幹部組の周りに集まりだす。
「俺も手記でこの島の存在があることを知っただけで
実態は理解していない。
説明してもらえるか？」
勿論、と腰掛けた老人は優しげな笑みを浮かべる。
《さきも言った通りここはリ・グレット島と呼ばれる“死者の島”だ。
死んだことに気づいていない魂が体を引きずって辿り着く島、
死や死人を強く求めすぎた者の前に現れる島、
死んだ後に着く島、
いろいろ言われておるが、全て正しい。
理由に“死”がつく全てがこの島に来た正しい伝承になる。》
それがこの島だ、という。
「・・・じゃあ、Aが死を望んだからここに着いたってのか？」
現状を受け入れたのかホンゴウがシャンクスの隣に立ち、早く話の先を進めようとする。
老人はシャンクスを見て《あんたは何か勘づいているようじゃな。》と言うので、皆からの視線が一斉に彼に向けられる。
「・・・Aは前のいた世界で死んでいた。」
突拍子もない解答に皆が「は？」となる中、老人だけが《そうじゃ。》と悲しげに笑った。
「・・・待て。
待て待て待て待て。
あんたら何言ってんだよ？！
じゃあ今まで一緒に旅してきたAは何だよ！！
それに何であんたはAがこの世界の人間じゃない
って知ってんだよ！！」
「Aのじいさんなんだろ？」
ホンゴウはビックリしてシャンクスを見た後に老人をガン見する。
そんなことありえるのか。
それが真実ならこの老人も世界を渡ったことになる。
《そうじゃ。
ワシはAの祖父のA勝正じゃ。》
部屋は静まりかえり、全てが止まる。
勝正はふーと息をつき《さて、どこから話したものか。》と思案する。
「あんたも向こうで死んでこっちに来たのか？」
《少し違う。》と言うと席を立ち、本を持ってくる。
表紙には“Album”の文字が入っており、中を開けば、若い頃の勝正らしき人物と一緒に若い女性と男性と赤ん坊が写った写真が並んでいた。
《ワシが“この世界”から“あちら”に“渡った”のが20の頃
そして
“あちら”から“戻って来た”のは死してからじゃった。》
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すまま(プロフ) - タクさん» コメントありがとうございます！！そんな、、、！なんて嬉しいお言葉(TдT)イラストまでほめていただけて感激です(*>∀<*)中学の時にヘタクソって言われてから受験そっちのけで練習しました(笑)描けば描くほど上達するので、まだまだ頑張ります(*^^*) (1月18日 0時) (
レス) id: 241d87fe1c (このIDを非表示/違反報告)
すまま(プロフ) - 海月さん» コメントありがとうございます(TдT)だいぶ回復して参りました！メニエール病なのでめまいなどが酷くなかなかパソコンに向き合えず作品が進まず申し訳ないです。挿絵までほめていただけて光栄です(*>∀<*)書きたいものたくさんあるので、頑張ります(*^^*) (1月18日 0時) (レス) id: 241d87fe1c (このIDを非表示/違反報告)
タク(プロフ) - シャンクスの夢小説を見る時は必ずこの小説から読みます！とても面白いです。特に、小説内容ではないですが絵がとても上手くてイラスト付きなのがとても嬉しいです!!どうしたらそんなに上手くなるのか教えて欲しいです！ (12月27日 17時) (レス) @page18 id: fe72dbe904 (このIDを非表示/違反報告)
海月 - 初めてコメントさせていただきます。まずは、作者様のお身体の具合はいかがでしょうか回復をお祈りいたします。そして、こちらのシャンクス、挿絵…大好きです…！何度も読み返して楽しませていただいております。素敵な夢をありがとうございます！ (12月16日 22時) (レス) id: 168fc18605 (このIDを非表示/違反報告)
すまま(プロフ) - なこさん» ありがとうございます(*>∀<*)なんて嬉しいコメントをくださるんですか( ；∀；)本当に何も決めず行き当たりばったりで書いており、作者もどんな流れになるかが毎日わかりません← 再会シーンだけできあがってるので早くそこまで書きたいです( *´艸｀)頑張ります！ (2022年9月30日 17時) (レス) id: 6277eb3c9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すまま | 作成日時：2022年9月16日 1時
