●航海26 ページ30
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リハビリも順調で車椅子生活から松葉杖に変わったAは最近同じ悩みに頭を抱えていた。
それはシャンクスの既婚者疑惑についてだった。
娘のウタという子がいたことは事実で、何歳までいたのかは知らないが気になって仕方ない。
先日ウタの話が打ち切られた後、部屋の掃除をしているとベッド下から出てきた３枚の手書きの楽譜が出てきた。
どうやら私の部屋はウタの部屋だったようで、「かぜのゆくえ」と拙い字で書かれた楽譜には歌詞も書かれていた。
前の世界では一応吹奏楽部に入っていたので楽譜を読むことはできる。
気になるけど、あの時のシャンクスの顔を思い出してはどうしても聞けずにいた。
あれは愛してやまないものを理不尽に失った時の顔に似ているから。
——————————♪
この風は どこからきたのと
問いかけても 空は何も言わない
この歌は どこへ辿り着くの
見つけたいよ 自分だけの答えを
まだ知らない海の果てへと 漕ぎ出そう
ただひとつの夢 決して譲れない
心に帆を揚げて 願いのまま進め
いつだって あなたへ 届くように 歌うわ
大海原を駆ける 新しい風になれ
——————————♪
歌うだけでも伝わってくる。
彼女がどれだけこの海と、旅路と、赤髪海賊団を愛していたのかが。
なのに何故。
船尾に一人、楽譜を片手に流れる波を見送りつつ、続きを口ずさんでいると背後の扉が勢いよく開いた。
ビックリして振り返れば、そこにいたのは肩で息を切らしたシャンクスの姿だった。
「・・・A・・・、か。」
はー、と下を向き大きく息を吐く姿は酷く落胆しているようで何故か胸が痛み、それと同時に自分の軽率な行動に後悔した。
『シャ、、、』
「なんで、Aがその曲を知ってるんだ？」
しゃがみこむシャンクスに松葉杖をつき、楽譜を目の前に持って行き見せる。
『これが、ベッドの下から。』
シャンクスが受け取るとそれを眺め、優しく楽譜に触れる。
そうか。
そうだったな、あの部屋は。
そう昔を懐かしみ愛おしむ声色にまた胸が痛む。
シャンクスはそれを持ったまま立ち上がると背を向け、船内に足を進める。
待って。
『シャンクス！！！』
教えて。
『ウタちゃんは、何で船を降りたの？』
「・・・言っただろ。
歌手になるために船を降りたんだ。ただそれだけだ。」
『でもっ！』
「A。」
お前には関係ない。
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すまま(プロフ) - タクさん» コメントありがとうございます！！そんな、、、！なんて嬉しいお言葉(TдT)イラストまでほめていただけて感激です(*>∀<*)中学の時にヘタクソって言われてから受験そっちのけで練習しました(笑)描けば描くほど上達するので、まだまだ頑張ります(*^^*) (1月18日 0時) (
レス) id: 241d87fe1c (このIDを非表示/違反報告)
すまま(プロフ) - 海月さん» コメントありがとうございます(TдT)だいぶ回復して参りました！メニエール病なのでめまいなどが酷くなかなかパソコンに向き合えず作品が進まず申し訳ないです。挿絵までほめていただけて光栄です(*>∀<*)書きたいものたくさんあるので、頑張ります(*^^*) (1月18日 0時) (レス) id: 241d87fe1c (このIDを非表示/違反報告)
タク(プロフ) - シャンクスの夢小説を見る時は必ずこの小説から読みます！とても面白いです。特に、小説内容ではないですが絵がとても上手くてイラスト付きなのがとても嬉しいです!!どうしたらそんなに上手くなるのか教えて欲しいです！ (12月27日 17時) (レス) @page18 id: fe72dbe904 (このIDを非表示/違反報告)
海月 - 初めてコメントさせていただきます。まずは、作者様のお身体の具合はいかがでしょうか回復をお祈りいたします。そして、こちらのシャンクス、挿絵…大好きです…！何度も読み返して楽しませていただいております。素敵な夢をありがとうございます！ (12月16日 22時) (レス) id: 168fc18605 (このIDを非表示/違反報告)
すまま(プロフ) - なこさん» ありがとうございます(*>∀<*)なんて嬉しいコメントをくださるんですか( ；∀；)本当に何も決めず行き当たりばったりで書いており、作者もどんな流れになるかが毎日わかりません← 再会シーンだけできあがってるので早くそこまで書きたいです( *´艸｀)頑張ります！ (2022年9月30日 17時) (レス) id: 6277eb3c9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すまま | 作成日時：2022年9月16日 1時
