●航海10 ページ13
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みんなが出ていってどれぐらい経っただろうか。
最初こそ外の大砲のような音や喧騒が聞こえていたが、その音もなりを潜め、また静けさが戻ってきた。
どのくらいの勢力が攻めてきたのかは知らないが、彼らの強さを考えれば誰が攻め込もうと大抵は大丈夫だろう。
そうしてじっと息を潜めていると聞こえてきた誰かの足音。
シャンクス達の誰かかと思ったが先ほどいたメンツの誰の音とも違うその足音。
船員の誰かかと思ってきたがガチャリと開いた扉から入ってきた人物を覗き見れば、血だらけの男だった。
『っ・・・！！』
叫びそうになるが両手で必死に口許を抑え、音を押し殺す。
ここは船医室だ。
怪我をした船医が入ってきたと見えてもおかしくないが、その手に抜き身の刀が握られていた為その考えは早々に打ち砕かれた。
(敵だ。)
先ほどまでなかった生々しい血の匂いが鼻腔を襲う。
体が震える
息が震える
涙腺が緩む
あの時諦めた命をシャンクス達が掬い上げてくれてから初めて感じる命の危機。
しかし今は目の前以外の足音は聞こえない。
乗りきらなければ殺されるか人質にされてしまう。
人質の価値はない。
だが、シャンクスは見捨ててくれないだろう。
人質になるぐらいなら見捨ててくれた方が幾分かましだ。
足手まといはイヤだ！
そうしていると男は舌打ちを１つ鳴らし、部屋の外へと出ていった。
(た・・・助かった。)
「ばぁ！！！！」
『っ？！！』
(出ていったんじゃ？！)
身を奧に引くがそうこうするうちに右足首を掴まれ引き摺り出される。
『あ"ぁっ！！！』
まだ癒えない足首を掴まれあまりの激痛に息が詰まり、目の前が真っ白になる。
「なんだぁ？怪我してるのかぁ？俺と一緒だなぁ。」
不気味ににんまり笑う男は更に足を強く握る。
もう声が出てるのか出てないのかわからないぐらい肺から空気が出、体に力が入る。
意識が飛びそうに痛い。
手と足全体が痺れてきた。
「じゃあ、お前を盾にしてここから逃げるとするか。
おい。予備のボートはどこだ？」
頭が回らず、朦朧とする意識でなんとか『知らない』と告げるが信じてもらえないのか、また足を強く掴まれる。
もう駄目だ。
意識が。
「おい！答えろ！！！」
「悪いがそのお嬢さんは本当に知らないぞ？
俺でよければ教えてやるが、どうする。」
なんとか余力で視線を声の方に向ければ最近見慣れた赤。
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すまま(プロフ) - タクさん» コメントありがとうございます！！そんな、、、！なんて嬉しいお言葉(TдT)イラストまでほめていただけて感激です(*>∀<*)中学の時にヘタクソって言われてから受験そっちのけで練習しました(笑)描けば描くほど上達するので、まだまだ頑張ります(*^^*) (1月18日 0時) (
レス) id: 241d87fe1c (このIDを非表示/違反報告)
すまま(プロフ) - 海月さん» コメントありがとうございます(TдT)だいぶ回復して参りました！メニエール病なのでめまいなどが酷くなかなかパソコンに向き合えず作品が進まず申し訳ないです。挿絵までほめていただけて光栄です(*>∀<*)書きたいものたくさんあるので、頑張ります(*^^*) (1月18日 0時) (レス) id: 241d87fe1c (このIDを非表示/違反報告)
タク(プロフ) - シャンクスの夢小説を見る時は必ずこの小説から読みます！とても面白いです。特に、小説内容ではないですが絵がとても上手くてイラスト付きなのがとても嬉しいです!!どうしたらそんなに上手くなるのか教えて欲しいです！ (12月27日 17時) (レス) @page18 id: fe72dbe904 (このIDを非表示/違反報告)
海月 - 初めてコメントさせていただきます。まずは、作者様のお身体の具合はいかがでしょうか回復をお祈りいたします。そして、こちらのシャンクス、挿絵…大好きです…！何度も読み返して楽しませていただいております。素敵な夢をありがとうございます！ (12月16日 22時) (レス) id: 168fc18605 (このIDを非表示/違反報告)
すまま(プロフ) - なこさん» ありがとうございます(*>∀<*)なんて嬉しいコメントをくださるんですか( ；∀；)本当に何も決めず行き当たりばったりで書いており、作者もどんな流れになるかが毎日わかりません← 再会シーンだけできあがってるので早くそこまで書きたいです( *´艸｀)頑張ります！ (2022年9月30日 17時) (レス) id: 6277eb3c9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すまま | 作成日時：2022年9月16日 1時
