Cinderella.56 ページ20
-同日 ライブ開始10分前 舞台裏-
「おい！まだAが来てないんだけど！どーなってんだー？おれだってもう準備万端なのに！」
「お姉様、どこへ行かれたのでしょう…姿が見えません。」
「王様、すーちゃん落ち着いて。って言いたいけど…連絡しても返事が来ない…」
バタバタといつも以上に騒がしい舞台裏
主催の生徒会も総動員でアイツを探してるってのに見つからない。
まったく、どこほっつき歩いてんだか
「…アンタ。さっきから何青い顔してんの。アイツの居場所、知ってるわけ？」
隣を見れば少し焦った転校生の顔。
ライブ開始時刻が近づくにつれて、その顔は険しいものになっていく。
「最後にAを見たのってどれくらい前かしら…」
「僕……僕、その転校生とAがどっかに行くのを見た！そのあとは一切A見てない！」
ハッと桃くんが転校生を指さして言う
すると、全員が隣のコイツに視線を送った
「…どういうことか説明してくれるかな？転校生ちゃん？」
ニッコリと怒りを殺した笑みで天祥院が転校生に問いただすが、ただ俯くだけ。
「…はぁ、ちょーうざい。あのさ、Aが仕事をほっぽり出すのは大抵良くないことが起きてる時。この時間になっても来ないって事はアンタ…もしかしてどっかに閉じ込めてきたんじゃない？」
見下すように視線を送ればビクッと方を揺らす転校生。
あぁ、ビンゴってわけね。
「敬人。今すぐAちゃんを探しに校舎に戻って欲しい。渉、桃李、弓弦もお願いね。」
「…わかった。まったく、度し難い。行くぞ。」
メガネを1回、クイッとあげれば足早に舞台裏を後にする生徒会組
ここにいる誰もが犯人はこの女だってわかっているから、こいつを庇うやつなんて居ない
「さて、君には僕達のお姫様を閉じ込めた償いをしてもらおう。そうだね…まずは、彼女の仕事だったMCをやってもらおうか。」
「……別に私があの女を閉じ込めたわけじゃ！」
「まだ言い逃れするつもりか？お前、相当顔に出てるぞ。おれを怒らせたこと一生後悔しとけ。もうあの子に近づくな。」
最後の一撃かのように、れおくんが睨みを効かせれば大人しくなった。
あーあ、こいつ怒らせると面倒なのに。馬鹿だねえ。
「泉ちゃん。あの時…あの子を守るからなんて言ったのに…ごめんなさい…。」
なるくんが俺に近づいてきて、誰にも聞こえない声で言った
少し肩が震えていて、こーゆー所は本当にお子ちゃまだよねぇ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 227人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さゆな(プロフ) - 空麦さん» ありがとうございます！と言いつつ続編また出来ちゃいました...笑 これからもよろしくお願いします！ (2019年6月25日 23時) (
レス) id: b90089acae (このIDを非表示/違反報告)
空麦 - 元、麦ちゃんです♪続編おめでとうございます!!本当に、面白いです♪これからも、頑張ってください。応援してます！ (2019年6月24日 20時) (レス) id: ad939e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
さゆな(プロフ) - 零さん尊いさん» ひええ！ありがとうございます！そろそろ終盤なんですー！頑張りまっす！ (2019年6月20日 20時) (レス) id: a613cbb65f (このIDを非表示/違反報告)
零さん尊い - 続きが気になります！無理をしない程度で頑張ってください！ (2019年6月18日 23時) (レス) id: f191d1a880 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さゆな | 作成日時：2019年6月17日 16時
