続き 重めなので注意。ガチで ページ37
私には前世の記憶がある。私の大好きなお母さんと過ごした記憶が
お母さんはいつも忙しくて苛々していた。だから気を遣わなければいけないのに、幼かった私はそんなことを知らずに話しかけては怒鳴られベランダに放置されていた
忙しいのに話しかけた私が悪いのだ。でも、お母さんは優しいから時間が経てば許してもらえる。私はその間、ベランダに体育座りでボーッと空を見上げるのが日課だった
晴れの日は、水色の空に白い雲がぷかぷか浮かんでいるのを見ていた
雨の日は、灰色の空から冷たい雨が降ってくるので、ベランダにできる僅かな水溜りで遊んでいた
雪の日は、手が真っ赤になりながらも私とお母さんの二人を雪だるまで作っていた
そんななんてことない日常だった。だが、そんな日常は突然終わりを迎えてしまった
私の誕生日だった。私が家の中でお腹を空かせていると、ドタドタと大きな音を立ててお母さんが帰ってきた
私は「お帰りなさい」と笑顔で出迎えると、お母さんは「うるさい！！」と、私をいつものようにベランダに放り投げた
「ああもうっ！！ ムカつくわねぇ……。こんなガキさえいなけりゃ再婚だってできるし楽になるのに…」
ベランダからでは何を言っているのかよくわからなかったが、また怒らせてしまったのだと私は落ち込んだ
その日はいつもよりお母さんは苛々していて、頭を掻きむしっては部屋の中の物を壊す。声を荒げて壊す。地団駄を踏んで壊す
まだ苛々が治らないのか、お母さんは私のいるベランダに向かってくると、ガラス戸を開けて私に目もくれずに花が植えられている鉢植えを壊した
赤くてくるりんとした花が地面に叩きつけられる。思わず「お花さんが可哀想だよ」と言うと、キッとお母さんは私を睨んで土だらけの花を掴んで私の口の中に突っ込んだ
「うるさいうるさいうるさいっ！！ これで口でも塞いでろ！ アンタなんか、アンタなんか産まなければ…」
お母さんは花を吐き出そうとする私の口を片手で塞ぎ、もう片方の手で私の体を揺らす
こんなに構ってもらえたのは初めてで、嬉しかったのだが、しかし急に吐き気が出てきた。手足が痙攣し、呼吸も上手くできない
最後に見えたのは、怒鳴っているお母さんの顔だった。誕生日にこんなにお母さんに構ってもらえたのは、すごい嬉しかった
暗転
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続き だからいったじゃん。重いって→←〜総合リク65個記念短編〜 最後までよんでね！
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茨姫 - すぅくぅなぁーー！！！！！！！！！！！すぅきぃーーーーーーー！！！！！！！！！！！！！！！！！ (2023年2月19日 15時) (
レス) @page21 id: 248871b3e8 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - あ！忘れてた！これからも応援してます！頑張ってください！ (2022年11月13日 13時) (レス) id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - やっべェ最推しが尊い！初コメ失礼しまっせ！宿儺はなああもうビジュが神ってるんよなあ、、そこにあのキャラとcv諏訪部順一が入るんだなあ最高だよなあ、あ、リクで、ゆうじと双子＆学パロ＋嫉妬(ゆうじと話してたことに）とかどーでしょーかっ！ (2022年11月13日 13時) (レス) @page48 id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)
みたらし - リクなんですが雷を怖がっていたら。をお願いしたいです🙏 (2022年7月8日 22時) (レス) id: 6b7652c8f0 (このIDを非表示/違反報告)
たきしいど - いつもひっそりと見させていただいております…！シロツメココロさんの書く宿儺、とってもかっこよくて可愛くて美しくて…めちゃめちゃ好きです そしてリクなのですが、「泣き虫になられてみた」をお願いします！ (2022年5月22日 23時) (レス) id: 0f6ec90c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロツメココロ | 作成日時：2021年10月8日 17時
