【呪術廻戦】続・双子に迫られてます。【虎杖悠仁】【両面宿儺】

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『な、ななな何してんの？！』


「自分から薦めたくせに何をほざいている」


『私、今から新しいフォーク頼むって言ったじゃん！ そんでもって反対側食べてとも言ったっ！！』


「一言も分かったとは俺は言ってないがな。俺は命令されるのが嫌いだ」



何が悪いと踏ん反り返る宿儺。それを真っ赤な顔で睨む私。間接キスなのに気付いてるよね？！ 一ミリも恥じらいが感じられないんだけどっ？！



言い返そうと開きかけた口を既(すんで)の所で閉じる。口喧嘩で宿儺には勝てないのを理解しているからだ



『……もういい、そのフォークとケーキはあげる。私は違うケーキ食べるから』


「食べすぎると太るぞ」


『デリカシーって言葉知ってる？？？』



新しいケーキを待っている間、ブラックコーヒーと共にケーキをパクつく宿儺



＿＿っておいコラ、こっち見ながらフォークを舐めるな。官能的な舌使いをフォークで発揮するな、行儀が悪い



『宿儺ってさぁ……好きな子ほど虐めたくなる小学生みたいなタイプなの？』


「小学生ではないが、嗜虐心を唆られるのは認めるな。Aは弄り甲斐があるぞ、褒めてやろう」


『褒められても嬉しくないでーす』



待ち侘びていた新しいケーキを新しいフォークで突きながら、私は宿儺から少し顔を背ける



……ていうか、今さりげなく 好きな子＝私 って言ったようなもんじゃない？ いや、宿儺が私を好きなことならもう十分知ってるけど……知ってて尚、恥ずかしいんだが



そこまで考えてふと、未だ直接宿儺から"好き"という単語を言われたことがないことを思い出す



仏頂面かニヤニヤ面の大体二種類しか表情筋が動かない宿儺の赤面が見てみたい



揶揄われたお返しにと、私は宿儺に聞いてみることにした



『……ねぇ宿儺。私のこと好き？』





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