検索窓
今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:18,253 hit

ページ8







「ふむ。まぁまぁだったな、黒幕が探偵の助手とはちと定番過ぎたが」


『……もう、犯人とか途中でどうでもよかったよ私は』



映画が終わり、近くの喫茶店の甘いケーキでメンタルを回復する。宿儺が映画の感想を言っているが、私は映画など見る余裕がなかったのだ



最初はひたすら殺害場面に怯え、途中からは手を弄られまくりながらの羞恥&映画の恐怖のダブルパンチ



手が離されて随分経つのに、未だに私の片手から熱がどんどん顔に供給されている気がする。詰まる所、薄くはなったが赤面がまだ収まらないのである



氷が浮かんだグラスを手に取ると、カランと音がした。熱よ冷めろと願いながら、一気にぐいっと飲み干す



「して、この後はどうするのか?」


『特に何も決めてないかなぁ……強いて言うなら、買い物とか行きたいかも』


「なら、暇潰しに俺も付き合おう」



宿儺はそう言った後にブラックコーヒーを啜る。味を想像しただけで口の中が苦くなっていくので、今食べているケーキの甘さが際立つ



やはり甘味は美味い。全ブラックコーヒー民にこの甘さの素晴らしさを口説いてやりたいな……って、目の前にいるじゃないか



『宿儺って甘いの嫌いだったけ?』


「好んで食べないだけだな。別に嫌いという訳じゃないが」



その答えを聞き、砂糖とミルク万歳民の私は目の前のブラックコーヒー民にケーキを差し出す



『ならこれ食べてみなよ。きっと宿儺も甘党の仲間入りになる美味しさだよ?』


「ほう……絶対に有り得ないが、まあ一口なら口に入れてやろう」


『有り得ないということは、絶対に有り得ないって誰か言ってた


__あ、ちょっと待ってね。新しいフォーク頼むから。あと、食べるなら私が食べたのと反対側を食べてね?』



頷く宿儺を確認し、私が店員を呼ぼうとした瞬間



ひょいっと私の使ったフォークを宿儺に取り、私の食べた所からケーキをすくったかと思えば



「__あっま」



パクリと、宿儺はケーキを口に含みそう言葉を漏らした






あと最高でも、6か7話以内で宿儺ルートは完結させます

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (64 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
408人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

眠民。 - 完結おめでとうございます!!シロツメココロさんの作品を一気見して、一番好きな作品がこれですっっ!!虎杖推しではありますが、普通に宿儺かっこいいんだよなぁ‥。夢主ちゃんは結局どちらを選んだんですかね!?神作品ありがとうございました!!大好きです❤ (11月26日 16時) (レス) @page30 id: 7e432fa76e (このIDを非表示/違反報告)
シロツメココロ(プロフ) - ナナ宮さん» コメントありがとうございます。まだ虎杖悠仁もあるのでまだ旅立たないでください(笑)。こちらは愛してますよォ(イケボ) (2022年6月20日 23時) (レス) id: d24c7f43b6 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ宮 - ずぎでずぅぅぅぅ!!!!(泣)ありがどうございまず!!素敵な人生でした…今なら◯ねます、本望です。こんな素晴らしい作品に出会えて幸せっす…!続きめっちゃ楽しみです!更新楽しみに待ってます! (2022年6月20日 23時) (レス) @page13 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シロツメココロ | 作成日時:2022年5月7日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。