【呪術廻戦】続・双子に迫られてます。【虎杖悠仁】【両面宿儺】

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これで死体は三人目だが一向に慣れない。ぶるぶると震えていると、隣の宿儺が私の反応を見て愉快そうに嘲笑ってくる。やんのかコラ



この映画の内容は簡単に言うと



エグい殺人事件が起こる→探偵が調査して奇想天外なトリックを暴く→また殺人が……の繰り返しだ



トリックの種明かしはちゃんと理に適っているし、そこら辺は本格派ミステリーに恥じないだろう



キャラクターも魅力的だし、テンポもBGMもいい。だがしかし……だがしかしっ！！



殺害の瞬間が凝りすぎて怖すぎるのだっっ！！ 道理で宿儺が気になってた訳だな！ 歴史関連のミステリーかグロホラーしか見ない宿儺が興味を示すわけだよっ！！



「ふっ、怖いのか？ 手でも貸してやろうか？」



『……お願い宿儺』



宿儺がケヒケヒ笑いながら、恐らく馬鹿にするための発言をする。断られると思っていたのだろう、少し言葉を詰まらせ驚いている



プライドがなんだ。あと七人は死ぬことがパンフレットに書いてある。段々とショッキングになってきている殺害方法に、正直言って泣きそうだ



「……外に出てればいいだろう」


『宿儺が隣に居ないと安心できない。怖い』


「餓鬼か」


『餓鬼だよ。だから、本当にお願いします宿儺様ぁ……』



そろそろ次の殺人事件が起きそうだ。目をぎゅっと瞑っていると、私の片手がひと回り大きな熱で包まれる



隣を見れば、宿儺がいつも通りの仏頂面でスクリーンから目を逸らさずに片手を私の手の甲に置いてくれている



温かくて、とても安心する。自然と震えが収まるのを実感していると、宿儺の指が私の指の隙間に入り緩く握ってきた



『っ？！』


「ケヒッ」



顔を赤くする私を、横目で確認し三日月の形に口角を歪める宿儺



自分から手を貸してくれと言ったので、文句も言えずに、私はひたすら羞恥に耐えることになった



時々、ぎゅっと少し強めに握ってきたり指の間をすりすりと滑らすようにしてきたのは本当にやめてほしかった。恥ずか死にそう





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