【呪術廻戦】続・双子に迫られてます。【虎杖悠仁】【両面宿儺】

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＿＿嫌な予感がする



私はゲームセンターの隅にある自動販売機まで歩いていくと、そこから甲高い女の子の声と、耳に馴染む悠仁の声がした



「ねぇねぇ〜、いいじゃん遊ぼうよ。一緒にプリクラ撮ろ？」


「近くにスタバあるしなんか奢るからさぁ！ 一緒にいこーよー！ ね？」


「え、いや、俺待たせてる人がいるし……ごめんね？」


「ちょっとだけだって！ そんな時間かからないから」



そこには、複数人の女性に囲まれている悠仁の姿があった。逃げられないように、腕を絡まれているので悪質だ



うわぁ、と思わず声が出た。……これは逆ナンというやつだろうか。伏黒君がされているのを揶揄ったことはあるが、それと今とは状況が違いすぎる



人がいい悠仁は押しが強い人の誘いに断り切れなくて困っているようだった。ならば、ここは私が助けなくては



『ちょっと、行かないって言ってるのが聞こえなかったんですか？ 腕、離してください』



私は悠仁を女性たちから引き離し、悠仁の前に立つ。そして、きっと睨みながら口を開く



『私の、大事な人に馴れ馴れしく触れないでください』



そう言い放てば、後ろに下がらせた悠仁が「えっかっこよ……」と乙女のようなポーズをして顔を赤く染めている



いや、そういう反応は別に求めていないのだがね。「……ん？ 待って、大事な人…？」おっとこれ以上悠仁に喋らせてはいけない



『とにかくですね！！ これ以上迷惑をかけるのは止めてください！ ほら、行くよ悠仁っ』


「お、おう」



悠仁の腕を引っ張り、その場を離れる。後ろから聞こえてくる声なんて無視だ無視。逆ナン失敗の腹いせなんて聞こえない聞こえなーいきーこーえーなーいー！



後ろからの煩い声。キャンキャンとした甲高い深いな声。私は、何を言われても動じないつもりでいた



＿＿動じない、つもりだった



「なによアイツ、あの男と全然吊り合ってないじゃん。あんなのに束縛されてる男の人がかわいそー」



ゲームセンターを出る直前の言葉が、私の心を抉り取った





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