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午前10時50分。駅前の大型ゲームセンター前



「あ、A! 遅れてごめん!」


『さっき来たところだし、大丈夫だよ。というか、待ち合わせのまだ十分前だし』


人混みの中から私を見付けると、物凄いスピードで駆け寄り、謝ってくる悠仁。私が少し早めに来ただけで、悠仁は1ミリも悪くないのだが……


私がそう思っていると、シュン…と耳が垂れている幻覚が見えそうな申し訳なさそうな顔で悠仁は口を開く



「なんというか、こういうのって男が先に着いてなきゃいけなかったよな……言う台詞も逆っつーか……はぁ」


『そこまで凹むこと……?』



私が待ち合わせより早く来て、悠仁はそれよりも少し遅い__なんて場面は沢山あった筈なのだが、悠仁は何故か今回はやけに凹んでいる


別にそこまで待っていた訳でもあるまいし、男は女より先に待ち合わせにいなきゃいけないというルールなどあるはずもない



私がそう言えば「今回はそのルールは適応されるんだよ」と悠仁は言うと、少し頬を赤く染めながら私の目を真っ直ぐ見ると



「……だって、これデートじゃん」



__そう、爆弾を落とした。私の人生最大の大きさの爆弾だったと思う



一気に顔に熱が集まり、何か言おうとしてもどもってしまって上手く言葉にできない



『は、え…いや、ちょっと。そ、そそそそんなのじゃ…』



男女が休日に二人っきりで遊ぶ。確かにこれは世間一般ではデートと言うのだろう。だがそれは好意を持った者同士がするからデートなのだ



悠仁は私に好意を持っているが、私は……私は……?



「……違うの?」



思考が混乱している最中に、悠仁は私の顔を覗き込んでくる。少し不安そうな上目遣いは男子高校生らしからぬあざとい仕草だ


これを素でやるから虎杖悠仁という男は……!!


「ちょ、痛っ?! 待ってなんで叩くんだよ?!」


『顔が近い!!』


「ごめん無意識!!」


『なお悪いわ!!』



恥ずかしいやらモヤモヤするやら、様々な感情が頭の中を駆け巡る。__これはデートではない。断じてない。私たちの関係は、まだ幼馴染なのだから





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眠民。 - 完結おめでとうございます!!シロツメココロさんの作品を一気見して、一番好きな作品がこれですっっ!!虎杖推しではありますが、普通に宿儺かっこいいんだよなぁ‥。夢主ちゃんは結局どちらを選んだんですかね!?神作品ありがとうございました!!大好きです❤ (11月26日 16時) (レス) @page30 id: 7e432fa76e (このIDを非表示/違反報告)
シロツメココロ(プロフ) - ナナ宮さん» コメントありがとうございます。まだ虎杖悠仁もあるのでまだ旅立たないでください(笑)。こちらは愛してますよォ(イケボ) (2022年6月20日 23時) (レス) id: d24c7f43b6 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ宮 - ずぎでずぅぅぅぅ!!!!(泣)ありがどうございまず!!素敵な人生でした…今なら◯ねます、本望です。こんな素晴らしい作品に出会えて幸せっす…!続きめっちゃ楽しみです!更新楽しみに待ってます! (2022年6月20日 23時) (レス) @page13 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シロツメココロ | 作成日時:2022年5月7日 12時

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