【呪術廻戦】続・双子に迫られてます。【虎杖悠仁】【両面宿儺】

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手にしたペアチケットはポケットに突っ込んで、悠仁の部屋で野薔薇ちゃんと伏黒君とコンビニアイスパーティーだ



頭がキーンと痛くなるまで食べ続け、アイスが無くなり野薔薇ちゃんと伏黒君はもう帰ってしまった



数時間前のこともあって、二人きりは少し気まずい。そんな中で私は勇気を振り絞り、ポケットの中に入れていたチケットを悠仁に差し出す



『……ご都合よろしければ一緒に観に行きませんか』



緊張からか手も言葉も震え、挙句の果てには敬語になってしまったが、なんとか悠仁を映画に誘う



数秒固まっていた悠仁だったが、状況を理解した途端に顔がぼんっと赤くなり、頭をぽりぽり掻きながら口を開く



「えっと……よ、喜んでお受け致しマス」


『そ、そうですか。よかったデス』



お互い、慣れない敬語を使いながら気恥ずかしさもあって目を逸らす。私か悠仁か、どちらか分からないがドクドクと静まり返った部屋に鼓動がこだまする。



なんだこれ、なんで映画に誘うだけなのにこんなに緊張するんだよ…！！



「………あのさ、これ…」


『じゃ、じゃあ詳細はメールで送るからっじゃあね！』



悠仁が何か言いかけていたが、緊張と恥ずかしさがピークに達した私はたまらず部屋から脱出した。全速力なので息が荒くなり汗をかくが、途中で誰かと会っても誤魔化せるから問題なかった



悠仁があんなに顔を真っ赤にするから、顔の熱が移ってしまったのだ。悠仁が悪い



バタンッと勢いよく自室の扉を閉めると、へなへなとその場に倒れ込む。コンビニでのこともあってか、今日は悠仁の顔をまともに見れなかった。そんな状態で映画に誘ったらこうなるに決まってる



こうなることも、五条先生は見越していたのだろうか？ だとしたら凄いムカつく。ずんだ生クリームのずんだをわさびに変えてやるからな



私は汗が伝う顔をパタパタと仰いでそう決意した





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