【呪術廻戦】続・双子に迫られてます。【虎杖悠仁】【両面宿儺】

虎杖宿儺ルート:エンド ページ14

・





オーバーキルされ恥ずかしさのあまり、赤い顔を隠すように宿儺の胸元に顔を埋めていると



「して、俺がここまで言ってやったんだ。お前からの言葉も貰わないと到底、釣り合わんよなぁ？」



宿儺の胸元へと沈めていた顔を剥がされ、向かい合う形になり、そう宿儺は言った



それはどんな拷問ですか？ いや、私も宿儺に強要しちゃったけど……悪いと思ってる。反省してる。だからどうか許してください宿儺様



「駄目だ。一言一句聞き逃さないようにちゃんと近くで聞いてやる。ほら、頑張れ頑張れ」



いつ間にやら、耳の赤みが引いた宿儺はいつものニヤニヤ顔で強要してくる



本日三度目の謝罪も受け入れられず、あろうことか顔を近付けてくる始末。俺様属性に恥じないドSっぷりだ。恥じろよそこは



プルプルと震えながら、私はもうどうにでもなれ、とやけくそに口を開く



『宿儺は……いつも意地悪ばっかするし、性格悪いし、からかってくるし、笑い方変だし、凄く性格悪い


＿＿でも、実は寂しがり屋だし、ふとした時にに笑った顔は綺麗だし、不器用過ぎるだけですっっごい分かりにくいけど優しさとか、そんなところが』



すぅっと大きく息を吸い込み、鼓膜を破る勢いで思いっきり叫ぶ





『大っ好きだよバァァァァァァカっ!!!』





体中の酸素を使い切った気がする。息を荒くしながら、宿儺の鼓膜が破れたか確認しようとすると、そこには愛おしいものを見るように宿儺が微笑んでいた



「嗚呼、それも知っている。Aのことを










__嫌というほど、愛すと誓おう」










私の頬をするりと撫でると、いつもの乱暴さは何処に行ったのだろうか。そっと優しく唇が重なった



















虎視眈々と狙い続けていた。ずっと、覚えてないほど昔から恋をしていたから


双子の兄は俺と違って人に愛される性格だった。兄には勝てないかもしれないと思っていた


だが、俺を選んでくれた。柄にもなく喜んだっていいじゃないか


漸く俺のものになったな。長い長い、最初にして最後の恋人よ


これからも狙い続けるぞ。笑った顔も好きだが、泣いた顔も、怒った顔も好きなんだ


性格が悪い？ 俺にとっては褒め言葉だな。俺のものになったんだ。大人しく俺に狙われ続けていろよ？





虎杖宿儺ルート:エンド「"虎視眈々"」

新作のお知らせ→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す