【呪術廻戦】続・双子に迫られてます。【虎杖悠仁】【両面宿儺】

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路地裏にしゃがみ込んでいると、後ろに複数の人の気配を感じた。丁度振り返ろうとした時に、肩にポンと手を置かれた



「ねぇねぇ、そこのおじょーさん！ 蹲っちゃってどうしたの？」


「って、泣いてるじゃん。彼氏とかから酷いこと言われて傷付いちゃった？ 俺らが慰めてあげよっか？」


『げっ』



テンプレな不良っぽい数人の男が絡んできて、思わず声を漏らす辺りは私は図太いと思う



関わると碌な事がないと察した私は、乱暴に袖で目元を拭きながら無言でその場を去ろうとする



「おいおい、無視はよくねーよ」



＿＿が、そんなことできる筈もなく。私の肩を掴んで自分の胸元へと引き寄せる不良



不快。表すならその一言しかない。肩に置かれた手を振り払おうとするが、全力疾走の直後なので息も絶え絶え、力が上手く入らない



『離して、ください』


「まあまあまあ、そんな冷たいこと言わずにさ」


「そうそう、そんな腫れた目で睨まれても可愛いだけだよ？」



せめてもの抵抗としての睨みも、あっさりと受け流される。別の不良が私の腕を掴み、ぐいぐいと引っ張っていく



耳元で「たのしーコト、しようぜ？」と囁かれ、背筋に悪寒が走る



腕を肩を掴まれ、不良共に囲まれたまま、私は路地裏を通りながら何処かへと連れていかれている



漫画だったら、この時点でヒーローが助けてくれるのに



そんな非現実的なことを、現実逃避として考える。助けてくれないかなって、あんな酷いことを言ったくせに切望する



アイツ、すっごく分かりにくいけど優しい人なんだよ。それでもって、寂しがり屋なんだよ



そんな人を突き放しちゃった私なんか、助けてくれる筈もないのに、ていうかもう寮に帰ってるだろうに



助けてなんて言葉、その場にいないのに届く筈がないじゃないか



私は強く唇を噛み、またも涙をポロポロと流す



＿＿本当、私って大馬鹿だ





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