＃４０ ページ41
体育の授業中。
ナイフの練習をしていると、気になるものが。
「先生あれ…」
やっぱり放っておけないのか、陽菜乃が間先生にナイフである場所を指し尋ねる。
気にしないで続けろとは言うが、これは流石に気にするなと言う方が無理だ。
私は陽菜乃の指した方を向き、苦笑を溢した。
なんか狙ってるし……。
授業が終ってから聞くと、何やら勝負をしている様で。
何かよく聞いてなかったから知らないけど、取り敢えず先に烏間先生にナイフを当てれた方が勝ちなんだとか。
あと、あのごっついおっさんはビッチ先生の
「カラスマ先生〜。
おつかれさまでしたぁ〜。
ノド渇いたでしょ。
ハイ、冷たい飲み物！！」
こびっこびのビッチ先生に、皆顔を引き攣らせる。
それからわざと転んだりしてみるが、私達ですら騙せていないのに烏間先生を騙せる訳がなく。
理不尽に逆ギレされた。
そんなこんなで、昼放課。
「お、見てみ渚君あそこ」
カエデと食べていると、業の声が耳に入る。
「…ああ、烏間先生よくあそこでごはん食べてるよね」
そこにカエデが加わり、私も隣に並ぶ。
見ると、烏間先生に近付くビッチ先生が。
「わーお、殺る気満々だねー」
でもやっぱり色仕掛けに頼るみたいだ。
それじゃあやれんのかね、烏間先生を。
でもビッチ先生のその瞳は何かを企んでいる様に見える。
何時の間にか皆窓側に集って、ビッチ先生の動きを食い入る様に見ていた。
そして、ビッチ先生が動き始める。
「ワイヤートラップ！？」
思わず声に出すと、ビッチ先生は既に烏間先生の上を取っていた。
遠くからだが、顔が嬉しさをはらんでいるのがわかる。
そのままナイフを真っ直ぐに振り下ろすビッチ先生。
しかし寸前の所で烏間先生にとめられる。
だが急に烏間先生の力が抜け、ナイフが胸元に当たった。
残留決定だ。
「ところで当たんなかったらビッチ先生ここからいなくなってたの？」
「烏間先生の話聞いてた！？」
渚に突っ込まれた。
歓声を上げるギャラリーに、ほっとするビッチ先生。
「さっすが我らのビッチだな。
ナイスバディ、しね」
「……最後関係ある？」
「無いけど？」
何となく足元を見てみる。
おし、本日も視界良好。
………死ね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 206人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「暗殺教室」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えるをん×@×IA(プロフ) - 聖泉りかさん» いえいえ！別に私は大丈夫ですが、たまにそういうことで不快に思って、酷い言葉を投げつける方もいますので、気を付けてくださいね(´д`:)これからも頑張ってください！ (2018年7月14日 22時) (
レス) id: b8e4739678 (このIDを非表示/違反報告)
聖泉りか(プロフ) - えるをん×@×IAさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません。私としましては、テンションの意味で使っています。そのような発想に至らなかった事、謝罪いたします。注意書きに書き足しておきますね。 (2018年7月13日 18時) (レス) id: 66d7c12b7d (このIDを非表示/違反報告)
えるをん×@×IA(プロフ) - あと、腐女子や腕フェチ、アニヲタ=変人みたいになってるので、不愉快に思われる方もいるかもしれませんよ。(私は思いません。)気を付けてくださいね(^^: (2018年7月8日 18時) (レス) id: b8e4739678 (このIDを非表示/違反報告)
えるをん×@×IA(プロフ) - 疑問なんですけど、攻め受けではなく、攻受では？(いつも読ませていただいてます！) (2018年7月8日 17時) (レス) id: b8e4739678 (このIDを非表示/違反報告)
聖泉りか(プロフ) - 菜月さん» そうなんですか！？実はこの主人公、頼まれて私の親友をモデルにしているんです。もしかしたら気が合うかもしれませんね！ご自分と重ねて読んでいただけたら嬉しいです。 (2015年12月11日 0時) (レス) id: 57d8f2f616 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：聖泉りか | 作成日時：2015年8月3日 23時
