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#273 ページ47

電話越しのクソ兄貴に叫ぶと、渚にまあまあと宥められる。


確かにこんな事をする為に電話した訳ではない。


私は携帯を耳に当て直してから本題に入る事にした。


「お母さん、殺せんせーの事知ってたんだけど……どういう事?」


『どういう事だと思う〜?』


「超うぜぇ」


へらへら笑っているのが電話越しにも伝わってきて、本当に腹が立つ。


コイツは、何を隠してるのか。


私はせめて会話の中から探れる様に集中した。


そうでないと、何もわからない気がして。


『まあ、今の僕から言えるのは……。
僕等の母さんは怖いくらい頭が良いって事かな。
何で弁護士やってんのか不思議なくらいね』


少しだけトーンを落とした声に、ドキリとする。


オンオフの激しいクソ兄貴だ。


それが過言ではないと言う事だろう。


『それじゃあね〜、有里ちゃん』


私が考え込んでいると、急に告げられた言葉。


「はぁっ?
ちょっとまっ……切りやがった…………」


私の言葉なんか待たずに切るクソ兄貴。


丁度その時、お母さんが教室に入ってきた。


「有里、仕事入ったから家の事よろしくね。
うちの娘頭可笑しいけど、これからも仲良くしてやって下さい」


後半は皆に向けての1言を。


言いたい事が済んでから、お母さんは踵を返していった。


「うちのおかん何時も1言余計やわぁ」


私はそう苦笑して、大きな疑問をいくつも残しながら。


波乱の三者面談は幕を下ろした。

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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:聖泉りか | 作成日時:2015年12月12日 12時

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