【暗殺教室】変人女子の非日常６ (ページ43)

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昨日一睡もしていない私が何かを隠し通すなんて、無理な話だった。

今は放課後で、皆に囲まれている。

私は身体がガチガチに固まった状態で、皆と話しながらお母さんを待っている。

……もう、遠まわしな言い方はやめよう。

要するに、洗いざらいはきやがりましたこの口が。

あんまり、皆を巻き込みたくは無かったんだがなぁ。

「何処で知ったんだろうね、有里ちゃんのお母さん」

ゆっきーが眉を下げながらそうこぼす。

皆思ってる事は同じだ。

「有里ちゃんのお母さん、殺せんせーの何かに関わてるのかな」

「うちのお母さんただの弁護士。
国家機密の事なんて知る由もないって」

両手で顔を覆ったとき、ふと思いだす。

そういえば、南の島でクソ兄貴が言ってたなと。

アイツ……絶対何か知ってやがる。

私がそう気付いた時に、視界の端に映ったスーツ姿の母。

どっと身体が重くなったのを感じた。

「あれ、お前の母さんか？」

「……うん。
そんじゃ行ってくるわ」

教室を出る前にも、深い溜息。

私は重い体に鞭打って教室を後にした。