【暗殺教室】変人女子の非日常６ (ページ5)

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次の日、冷却の済んだ巨大プリンからパイプを抜き、その穴から空気を吹き込んで型枠を浮かせて外す。

それからぬるめのゼラチン寒天でプリン肌をなめらかに整え。

最後にカラメルソースをかけ表面をバーナーで炙ればすぐに巨大プリンは完成した。

「「できたぁーっ！！」」

あちこちから歓声が上がる。

カエデは誰よりも満足そうな顔をしていた。

「写メって自慢コースやな」

「誰に」

「決まっておろう、変人共だ」

巨大プリンにカメラを向ける私に、業はあっそと返す。

ありえん。

聞かれた事に答えただけじゃないの。

「いやー、あれ食いてーわー」

「有里は色気より食い気だもんね」

「反論できないこの悲しさ……」

そんな会話をしながら時間を潰していると、殺せんせーが何時の間にかそこにいて。

やってきて早々、巨大プリンに食いついた。

やってきて早々だ。

まあ、先生にあげるやつだしね。

「……こ、これ全部先生が食べていいんですか？」

「どーぞー」

感動で震えてるのか、殺せんせー。

涙まで流し始める。

私達は起爆を見守る為、殺せんせーを一人残し教室に移動した。

「…すげー勢いで食ってくな」

「底までたどりつくのも時間の問題だ」

「あれスプーン使ってるけどさ……。
殺せんせー齧り付いた方がはやくね？」

「言ってやるな」

殺せんせー号泣だよ。

何か爆弾仕掛けた事が申し訳なくなってきちゃったよ。

プリンの底にはリモコン爆弾と観察カメラがセットしてあり、リモート起爆のタイミングは周りのプリンがなくなってうっすら光が映った瞬間。

皆に緊張が走ったその時だ。

「ダメだーっ！！！！」

カエデが叫んだ。

てか泣いてすらいる。

「愛情こめて作ったプリンを爆破なんてダメだー！！」

「ちょ、落ちつけ茅野！！」

杉野がなだめるが収集つかず。

結局寺阪が力づくでカエデを止める。

「プリンに感情移入してんじゃねー茅野！！
フッ飛ばすために作ったプリンだろうが！！」

「いやだ！！
ずーっとこのまま！！
校庭でモニュメントとして飾るんだい！！」

「腐るわ！！」

寺坂とカエデの言い合いが続く中、そちらに気を取られていると後ろからふと、声が降ってきた。

「ふぅ、ちょっと休憩」

そこには、爆弾を手に持った殺せんせーが立っていた。