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さて、皆の名前も決まって始まった訓練。
私は木の上に潜みながら皆の様子を覗く。
「「野球バカ」!!「野球バカ」!!
「まだ無しだ「美術ノッポ」。
「堅物」は今一本松の近くに潜んでる」
さて、これだけ聞いて誰かわかるだろうか?
まあ、わかるんだが。
取り敢えず答え合わせは後にして、誰だか推測しながら聞いていただきたいと思う。
……私誰に話しかけてんだろうね。
「「貧乏委員」チームが「堅物」の背後から沢に追いこみ…「ツンデレスナイパー」が狙撃する手はずだ」
貧乏委員チームがアイコンタクトをとって動き始める。
だがしかし、あっさりと間を抜かれてしまった。
「甘いぞ2人!!
包囲の間を抜かれてどうする!!
特に「女たらしクソ野郎」!!
銃は常に撃てる高さに持っておけ!!」
堅物が軽々しい動きで2人から逃れる。
その後影から出てきたキノコディレクターもゆるふわクワガタも、堅物は難なくかわしていった。
ホームベース、へちま、コロコロ上がりと徐々に地上に注意を引きつけ、鷹岡もどきが撃つ。
撃った球は狙い通りとはいかずとも、的には確かに当たっている。
「だが足りない!!
俺に対して命中一発じゃとうてい奴には当たらんぞ!!」
そして続いた毒メガメと永遠の0コンビは容易くかわされ。
次に凛として説教がギャル英語と性別を率いて出る。
背後から距離を保って隙を窺う変態終末期とこのマンガがすごい!!。
退路は中二半が塞ぎ、ギャルゲーの主人公が射撃。
それを見事に板で防ぐ堅物に、私は間髪容れず頭上から。
「「ギャルゲーの主人公」!!
君の狙撃は常に警戒されてると思え!!
「見た目詐欺の腰抜けニート」もだ!!
背の高い木の側に居る限り俺には当てれないぞ!!」
堅物に指摘されるが、そんな事百も承知だ。
最後に決めるのは、決まっている。
「「ジャスティス」!!」
名を呼んだ瞬間、今日の訓練に終わりが告げられた。
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作者名:聖泉りか | 作成日時:2015年12月12日 12時