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#257 ページ30

寺坂達の後を黙って影から見守る私達。


既にふらふらのイトナの頭には、対先生ネットをリメイクしたバンダナがつけてある。


だが、それも気休めにしかならないだろう。


「…さておめーら」


沈黙が続いていた中、やっと寺坂が声を発する。


「どーすっべ、これから」


と、間抜けな表情を浮かべて。


吉田や村松がキレるのも無理はない。


そして逆ギレする寺坂はどうかと思う。


「村松んちラーメン屋でしょ。
一杯食べたらこの子も気ぃ楽になるんじゃない?」


こんな時、寺坂組で最もしっかりしてるのは狭間ちゃんだろう。


先ずはイトナの力を抜く。


それが1番だ。


ラーメンを食べた後は吉田の家のバイク屋に移動。


バイクに乗る吉田とイトナに、思わず私はフェンスを握る。


「う……羨ましすぎる」


おっとさんにバイク乗せてもらったの4年も前なんです。


中学生が無免でいいのかよとは思ったが、よくよく考えれば吉田ん家の敷地内だ。


問題ないだろう。


それからも、ホントに無計画に騒ぐ3バカ。


「ま、あいつら基本バカだから仕方ないよ」


「あはっ、それ寺坂聞いたらおっこりそ〜」


頼みの綱の狭間ちゃんも、モンテ・クリスト伯を進める始末。


あ、それなかなか面白かった気がする。


「狭間テメーは小難しい上に暗いんだよ!!」


「何よ。
心の闇は大事にしなきゃ」


さして策も無い寺坂がキレるとどうも腹立つ。


むっとしながら見ていると、どうやらタイムリミットも近かったらしく。


「もーちょっとねーのかよ、簡単にアガるやつ!!
だってこいつ頭悪そう…」


そう言った瞬間だった。


イトナの触手が、再び暴走し始めたのは。

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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:聖泉りか | 作成日時:2015年12月12日 12時

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