【暗殺教室】変人女子の非日常６ (ページ24)

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「あたしも行く」

唯一殺せんせーに賛同した私に向けられた視線は、決していいものではない。

言い過ぎかもしれないが、偽善者を見る目といったところか。

「助ける義理あんのかよ…」

「つい先日まで商売敵だったみたいな奴だぜ？」

「あいつの担任だって形だけじゃん。
有里だって、形だけのクラスートでしょ？」

次々に向けられる否定的な言葉に、出かけた言葉すらも突っかかる。

皆の言ってる事は、確かに正論だと思う。

決して綺麗な言葉じゃ無い。

だけど、人ってそういうものだ。

私の方が綺麗事すぎて可笑しいくらい。

私が何かを発する前に、殺せんせーが先に口を開く。

「…それでも担任です。
「どんな時でも自分の生徒から触手(て)を離さない」。
先生は先生になる時誓ったんです」

そう言って先に窓から出ていってしまった殺せんせー。

残ったのは、私達生徒だけ。

「んじゃ、あたしも行こっかな」

「それ本気で言ってんの？」

踵を返して教室を出ようと足を進めた時。

ふいに、ずっと黙っていた業が冷ややかな目で私を見た。

わかっているんだろうと、断定的に。

「業の言いたい事、わかるよ。
あいつみたいに他人全て当たれば運が良かったっていう使い捨てみたいなやり方してくる奴、何してくるかわかんないから……放っといた方が賢明だって言いたいんでしょ？」

苦笑する私に、業は意味が分からないと言いたげな表情をした。

そこまでわかってるのに、何故行こうとするのか……。

私はゆっくりと、口を開いた。