【暗殺教室】変人女子の非日常６ (ページ19)

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夜、とある建物の中に揃って侵入する私達。

皆目立たないように全身黒。

下手したら私達が泥棒になりそうだ。

「ふふふ。
体も頭脳もそこそこ大人の名探偵登場！！」

「やってる事はFR(フリーランニング)使った住居侵入だけどね」

ワクワクしている優月に渚が苦笑を零しながら突っ込む。

さて、そんな事は置いといて。

何故この建物にしたのかには理由がある。

ここは某芸能プロの合宿施設で、２週間程、巨乳のアイドルグループが新曲を練習しているからだ。

「その合宿は明日には終わる。
真犯人なら極上の洗濯物を逃すはずないわ」

そんな優月の話を聞きながら茂みに身を隠す私達。

しかしそこで反対側の茂みに見えたのは殺せんせーだった。

どうやら同じ事考えていたらしい。

「どう見ても盗む側のカッコなんだが」

「言ってやるな寺坂。
殺せんせーだって必死なんだよ」

「見て！！
真犯人への怒りのあまり下着を見ながら興奮してる！！」

「あいつが真犯人にしか見えねーぞ！！」

犯人探しの話はどこへやら。

殺せんせーの話題に移りゆく中、視界の端に黒い影が動くのが見えた。

「業、アレって……」

軽く業の肘あたりを引っ張って、今以上に声を潜めて耳打ちをする。

私が何を言いたいのかを正確に理解した業は頷いてから、壁の方を指さした。

「ねぇ、あっちの壁、誰か来る」

全員が底に視線を向けると、そこにた何かは壁を乗り越え侵入してきた。

うっすらとその姿を捉える事が出来たとき、認識したのは……。

黄色い頭(ヘルメット)の大男だった。