#244 ページ17
「きょ…今日の授業は…ここまで…」
殺せんせーにとっては地獄だったであろう1日が終わり、とぼとぼと教室を出て行く殺せんせー。
クラスの雰囲気は最悪。
全く、学級崩壊もいいところだ。
「あっはは、今日1日針のムシロだったね〜。
居づらくなって逃げ出すんじゃね?」
場に合わず、業が笑う。
こんな状況で笑えるお前が羨ましいよ。
「でも殺せんせー、本当に
こんなシャレにならない犯罪を」
「地球爆破と比べたら可愛いもんでしょ」
「…そりゃまぁ」
不安そうにこちらに歩み寄って来た渚にも、業は楽しそうに笑う。
まあ、正論過ぎて何も言えないんだが。
そんな業に渚は苦笑するしかない。
「まぁ、私はやってないと思うけどね〜」
両手を組んで伸びをしながら、そうこぼす。
業はふっと笑ってから、何かを手に持つ。
「仮に俺がマッハ20の下着ドロなら、急にこんなボロボロ証拠残さないけどね」
そう言いながら見せてきたのは、バスケットボール。
……に、下着がつけられたもの。
「業お前なんちゅーもん持っとんねん。
うちでも恐れ多いわ」
顔を引き攣らせるばかりの私と渚。
何というか、もう、これは酷い……。
「こんな事してたら…俺らの中で先生として死ぬこと位わかってんだろ。
あの教師バカの怪物にしたら、
ふっと真剣な顔に戻った業。
そんな横顔を見てから、渚と視線を合わせる。
それから、どちらからとも無く穏やかに笑い、その意見に賛成した。
さて、そうなると犯人が新たにいるという事になる訳だが。
そこで反応したのは優月だった。
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作者名:聖泉りか | 作成日時:2015年12月12日 12時