【暗殺教室】変人女子の非日常６ (ページ12)

今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:87,651 hit

＃２３９ページ12

とある場所に集まったのは、私とメグにひなた。

それから前原と木村だ。

機動力が優れた者を選び、烏間先生を待ち構えている状態。

実はこれも作戦のうちで。

目の前に現れた烏間先生を挑発する。

「左前方の崖は危ないから立ち入るな。
そこ以外で勝負だ」

「「はい！！」」

私達の意図を正確に読み取った烏間先生。

指示された事に返事をしてから、私達はバラバラの方向に一斉に駆け出す。

他の皆を気にする余裕なんか無く、私はフリーランニングとは少しだけ違った動きに切り替えた。

だがそんな作戦も虚しく。

だいぶ粘ったのが、結果的に皆捕まってしまった。

「水崎さんは今、パルクールを使ったな？」

捕まって早々、烏間先生に尋ねられる。

パルクールというのは、基本的にはフリーランニングと同じだ。

パルクールとフリーランニングの区別というのは、簡単に言えば効率性かパフォーマンス性かといった所だろう。

パルクールの方が、移動するのには効率がいい。

「クラスでやってるのはフリーランニングだから、皆でやるときはその方がいいけど……。
でも、個人で使うんだったらこっちの方が早いんでね」

私は苦笑しながら尋ねられた事にこたえる。

私が習っていたのはフリーランニングだが、初めの練習の時はパルクールをさせられた。

そこからパフォーマンス性を磨いていく、という練習法。

「確かにフリーランニングよりは早いだろう。
だが、フリーランニングの癖がついていてスピードが落ちていた所があった。
今後は支障の無い範囲でパルクールの訓練も取り入れよう」

フリーランニングの癖とはなんぞ。

そんな事が頭を過ったが、まあ烏間先生だしいっかと完結。

私ははいと、落胆を交えながら頷いたのだった。