【暗殺教室】変人女子の非日常１４ (ページ11)

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学校が閉鎖されている為市民館で行われた卒業式は、滞りなく進んでいく。

一人づつ卒業証書を理事長から手渡しで貰い、更には一言づつお祝いの言葉を頂いた。

式のプログラム全てが終わった頃には、やはり涙を見せる生徒が何人もいて……。

振り返れば良い3年間だったなとしみじみする。

「……否私3年間も通ってねーわ」

「いきなりどうした？」

「ちょっと自分のアホさ加減に絶望した」

「おー、そりゃ残念だったな」

濃すぎる1年間に騙されかけたが、私そもそも転入生だった。

退場の関係で私の後ろにいた前原に呆れられつつ、そういえばそうだったなあと携帯を取り出す。

アイツ等も今日が卒業式のはずだと、取り敢えずまだしていなかった無事の報告と卒業おめでとうの文字を打ち込む。

それから、紗英にも。

今度卒業旅行に行こうね、という言葉も付け足して。

「卒業式終わったようだぞ！！」

「それインタビューだ！！」

丁度携帯を仕舞った時、バタンと大きな音を立てて開く扉に視線を送る。

「E組の皆！！」

「話聞かせて！！」

話す事なんて何も無いですぅ～。

カメラのフラッシュに何故か懐かしく感じながら心の中であっかんべーをしてみた。

烏間先生がマスコミ達を押さえてくれて、早く駐車場へと伝えられた為、取り敢えず隠れようと背の高い人を盾にする。

「つかブッサ。
内面が顔面に溢れ出てるんですけどぉ～」

「そういうお前も今ブサイクな顔してるから」

「うっわそれ仮にも彼女に言う台詞？
そういうのは嘘でもお前は可愛いから尚の事気になるなとか言うんじゃないの？」

「何処の世界線の話ししてんの？
つーか人に隠れるならもうちょっと可愛く隠れらんない？」

ちなみに今の体制は完全にバリスティック・シールドで弾丸防ぎながら進んでる警察を再現している。

物凄く再現のクオリティが高い状態だ。

「はぁ～？？？
何処の世界線の話ししてんスかぁ～？？？」

「……こんな時くらい黙れないのか君達は」

「んあ？」

背後から溜息が聞こえ振り返ろうとするが、そんな暇もなく真横に人影が現れた。