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＃４１２ ページ4
業side
演劇発表会について色々決め、準備して来た。
そしてそれを見せる本番の日。
教室では、問題が発生していた。
「おや？
水崎さんは遅刻ですか？」
出席確認をしていた所、本番だというのに遅刻の有里。
まだ本番まで時間はあるにしろ、妙だ。
「業何か聞いてねーの？」
「聞いてないし電話も繋がんない」
公立中学の名残か、ああ見えて遅刻やサボりはしない。
……例外はあるけれど。
それに、先程から電話をかけているのだがすぐに切れる。
つまり、電源を切っている可能性が高い。
「変ですねぇ……」
「殺せんせー、有里ちゃん来なかったらナレーションどうするの？」
「あまり考えたくは無いですが……。
その時は律さんにお願いします」
そんな会話を右から左に聞き流す。
悠哉君にも聞いてみたが、先に家を出た為わからないという。
教室中が不安定な雰囲気の中時間は流れ。
ついに、時間になっても有里は現れなかった。
律も携帯に繋がれないか何度も試したらしいが、努力も虚しく。
やはり電源を切っている可能性が高い。
本音を言えば探しに行きたい所だが、そういう訳にも行かず。
俺達は有里抜きでの本番を迎える事となった。
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作者名：聖泉りか | 作成日時：2016年3月26日 1時
