＃８ ページ9
「サボるなら行かなければいいのに」
１人で木の枝に座っていると、何時来たのか。
隣には黒猫が座っていた。
「あら、いたのね」
「僕は君がいる所になら何処にだっているさ」
「面白い事を言うじゃない」
あながち間違ってはいないのだろう。
実際、どこにいようが黒猫と……悪魔と契約した私は繋がっているのだから。
私が呼びだそうと思えば呼び出せるし、悪魔が私の元に来ようとすれば来れるはずだ。
「そういえば綾、今月の儀式はいつやるんだい？
もうそろそろ期限が近づいているよ」
「わかってるわよ、全く。
外でないと行えないなんて不便なものよね。
人に見つからない場所を探すなんて面倒だわ」
「だったら、正式な魔女になればいいさ」
黒猫の言葉に、ピタリと動きを止める。
そんな私に合わせてか。
微風だったが、吹いていた風もピタリと止む。
私の魔女としての力に反応しているんだろう。
無意識に力が漏れるという事はゼロではないから。
そんな私に構わず、それでも黒猫は続けた。
「今の君は魔女に部類されるが正式な魔女ではない。
魔法が使えるから魔女って言われているだけ。
だから毎月面倒な人殺しや儀式なんかをしなければならないんだ。
綾、僕と契約しないかい？
そうすれば……」
「喋りすぎよ。
今日は随分と饒舌なのね」
「……まあいいさ。
何れ君も僕の力を欲しくなる」
黒猫の言葉を遮って睨むと、黒猫はその目をゆっくりと細めたのだった。
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本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 素敵な作品と出会えて良かったです( ´•̥ ̫ •̥` )いつかカルマside見れたら良いな！ (2023年2月1日 16時) (
レス) @page43 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
♪clover♪ - それから受験お疲れ様でした！ (2016年2月20日 22時) (レス) id: b2a8be354e (このIDを非表示/違反報告)
♪clover♪ - 聖泉りかさん» ありがとうございます！では、楽しみに待ってます！！ (2016年2月20日 22時) (レス) id: b2a8be354e (このIDを非表示/違反報告)
聖泉りか(プロフ) - ♪clover♪さん» コメントありがとうございます。完結まで、短いようで長かったような気がしますw業sideの方は、続編という形で公開します。まだ公開はしていませんが、公開したらお知らせにて追記させていただきます。 (2016年2月20日 14時) (レス) id: d572bffb8b (このIDを非表示/違反報告)
聖泉りか(プロフ) - 莉央さん» コメントありがとうございます。暫く書き溜めて、だいたいの道筋ができたら公開しますので、お待ち頂けると嬉しいです。 (2016年2月20日 14時) (レス) id: d572bffb8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：聖泉りか | 作成日時：2016年1月27日 23時
