＃２１ ページ22
翌日、私は自室で赤羽業を殺す為の計画をたてていた。
だが何故だろうか。
全く進まない。
そんな自分にイライラし始める。
そんな時、家のインターフォンが鳴り響いた。
それから暫くして、トントンと階段を上がってくる音。
「やっほー綾ちゃん」
「赤羽業っ！？」
カチャリと無遠慮に開いたドアから現れたのは、赤い髪の少年。
私の嫌いな彼の目は随分と楽しそうに細められている。
「何で……」
「おばさんに綾ちゃんが好きでアタックしてるって言ったら入れてくれたよ」
あの糞ババア……。
「……人の病気には無関心なくせして色恋には反応するのね」
「なんか言った？」
「何も言ってないわよ」
首を傾げる赤羽業にバレないよう、後ろ手で計画表をしまう。
「それで、貴方は何をしに来たのかしら？」
机に座り、脚を組む。
そして視線は赤羽業では無く窓の外に。
そういえば、随分昔もこうしてずっと外を眺めていた。
ああ、最近はあの頃を思い出してばかり。
「今から綾ちゃん連れて水族館でも行こうと思って」
「それ私が行く事前提よね」
「勿論、行くでしょ？」
「勿論、行かないわ」
視線を赤羽業に戻してからきっぱりと拒否する。
しかし、そんな事くらいで引くはずが無い。
赤羽業はゆっくりとこちらに距離を詰めた。
「綾ちゃん海行った事無かったんだろ。
だったら、海の生き物とかも見た事ないんじゃない？」
そう言ってから、私の腕を掴む。
私に何を言えば興味を示すのか知っているのだろうか。
一緒に行った海を……思い出してしまった。
「綾ちゃんの初めて、俺が貰ってあげる」
「……ばかね」
「知ってる」
不思議な感じだ。
何故か……そこまで嫌ではないと思ってしまう。
得意気に笑う彼に。
赤羽業のペースに流されていいと思ってしまった。
「面倒臭い男ね」
「何とでも」
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本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 素敵な作品と出会えて良かったです( ´•̥ ̫ •̥` )いつかカルマside見れたら良いな！ (2023年2月1日 16時) (
レス) @page43 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
♪clover♪ - それから受験お疲れ様でした！ (2016年2月20日 22時) (レス) id: b2a8be354e (このIDを非表示/違反報告)
♪clover♪ - 聖泉りかさん» ありがとうございます！では、楽しみに待ってます！！ (2016年2月20日 22時) (レス) id: b2a8be354e (このIDを非表示/違反報告)
聖泉りか(プロフ) - ♪clover♪さん» コメントありがとうございます。完結まで、短いようで長かったような気がしますw業sideの方は、続編という形で公開します。まだ公開はしていませんが、公開したらお知らせにて追記させていただきます。 (2016年2月20日 14時) (レス) id: d572bffb8b (このIDを非表示/違反報告)
聖泉りか(プロフ) - 莉央さん» コメントありがとうございます。暫く書き溜めて、だいたいの道筋ができたら公開しますので、お待ち頂けると嬉しいです。 (2016年2月20日 14時) (レス) id: d572bffb8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：聖泉りか | 作成日時：2016年1月27日 23時
