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#9 ページ10

業side

保健室のロッカーに隠れて数分後、茅野ちゃんが保健室を覗きに来た。


茅野ちゃんがっていうよりは、クラス全員が。


やはり、隠れていて正解だった。


ただ、ロッカーはやめればよかったと今更ながらに後悔した。


最初は雪乃にからかわれてその腹いせにと思っていたが、あまりにも雪乃が赤面するからだんだん冷静になってきて、何してんだよって思えてくる。


俺はこっそり隙間から誰もいなくなったことを確認するために、目を凝らす。


すると、たった1人だけ残っていた渚君と、目が合ってしまった。


しかも、こちらに向かってきている。


完全にロッカーに隠れていることはばればれだ。


つい、


「あ……」


と声に出してしまった。


その声に反応したのか、雪乃が不安そうに袖を引っ張ってくる。


俺は別に茶化されても平気だが、雪乃はそうもいかないだろう。


どうしようか一瞬悩んだが、すぐにそんなことは消し飛んだ。


渚君はこちらを見て微笑むと、笑って保健室から出ていった。


気を使ってもらった、と言うべきだろうか。


俺はそのあとロッカーから出て、やられたな、と思い軽く笑ってしまった。

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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:聖泉りか | 作成日時:2015年2月9日 2時

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