【暗殺教室】心の奥に (ページ8)

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＃７ページ8

「ちょっと業！あのタコものっ凄いニヤニヤしてたよ！？
絶対何か企んでる顔だって！」

強制的に右手を掴まれて保健室に連れて行かれている私は、必死に業に話しかける。

しかし業はというと、返事は愚か、こちらを振り向きすらしない。

「ねえ、業ってば！」

だんだん不安が募っていく。

怒ってはいないようだが、こうもずっと話してくれないと心臓が潰れそうだ。

保健室につくと、業はまっさきにロッカーへ向かう。

予備の制服を入れる為にあったのだが、今は使われなくなったのだろう。

業は迷うことなくロッカーのドアを開け、あろうことかずっと掴んでいた私の手を引っ張って中に突っ込んだ。

予想外すぎる行動に呆気にとられていると、今度はそのまま業自身が入ってきてドアを閉めた。

「はぁ！？ちょっ、何やってんの！？
つか、動かないでよ！私の足の間に膝いれんなっ！」

一気にパニックになってまくし立てると、業は面倒くさそうに私の口を空いている右手で覆う。

「静かにしてて、ばれる」

そういう問題じゃねえ！！！！

と、言ってやりたいものだが流石に口を塞がれてはどうしようもない。

仕方なく頷くと、業はドアの隙間から保健室をのぞく。

手は退かしてくれないのね。

私は大人しくしていることにした。