検索窓
今日:33 hit、昨日:8 hit、合計:46,433 hit

#41 ページ42

「なーぎーさーくんっ?」

私が笑顔で両肩を掴むと、相当驚いた顔をする渚君。


「あ、あれ?
お店見に行ったんじゃないの?」


「んー、そうなんだけど、問題発生?」


困惑しているのを無視して、私は渚君の着ているパーカーのチャックを閉め始める。


「何やってるの?」


「渚君を女の子にしてます」


「意味わかんないよ!?」


「雪乃、やるならもっと極めようよ」


「業君もやめて!」


何とか女の子っぽく見えるかなと満足できるところで、私は手を引いて残りの2人に告げる。


「じゃ、渚君かりてきまーす」


返事は聞かずにlargoへと足を進める。


実は今、お店でオープンフェアをやっているのだ。


女性お2人様で来店で全品10%オフ。


入り口に張り紙が貼ってある。


その内容を見て、渚君は理解したらしく盛大に溜息をついた。


「駄目だな、渚君。
幸せ逃げちゃうよ?」


「もう逃げてるよ」


お店に入って商品を眺めながらお客さんの様子を伺ったが、渚君を疑っている様子は無い。


しめしめと思いながらじっくりと選ぶ。


「そういやさ、渚君。
君に聞いてもらいたい話、いいかな?」


商品を選ぶ手を止めずに尋ねた。


「うん、いいけど……」


「この前言った、伝えたくてもそれが出来ないってやつ」


それを口にした瞬間、渚君の顔が一瞬強張る。


それからもう一度頷いたのを確認してから、私は話し始めた。

#42→←#40



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
66人がお気に入り
設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:聖泉りか | 作成日時:2015年2月9日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。