【暗殺教室】心の奥に (ページ34)

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そんなやり取りがあった後、多くの生徒が登校してきた。

すっかり酔いの気持ち悪さも消えた私は、カエデちゃんのもとへ向かう。

「カエデちゃん、おはよー」

「おはよっ、雪乃ちゃん。
今日はツインテールなんだね？何か雰囲気全然違って見える」

「あー、これは業にやられたんだよ。
まさかこの年でツインテールにするなんて思ってもなかった……」

左手で高い位置で束ねられた髪を触る。

何度も解こうと思ったが、寝癖が爆発する恐れがあって解くに解けない。

「あ、そうだ！雪乃ちゃん明日の予定って空いてる？
渚と業君も休日だし、一緒にショッピングでも行こうよ！！」

隣で雑談していた２人にも、声を掛けるカエデちゃん。

今度は近くに来た杉野君と有希子ちゃんにも声を掛けていた。

「僕は空いてるよ」

「俺も暇かな～」

渚君と業が賛成すると、杉野君も有希子ちゃんも賛成した。

「雪乃ちゃんは？」

笑顔で聞いてくるカエデちゃんに、思わず行きたいと口からこぼれそうになって留まる。

きっと、私が行って一般人に声をかけられでもしたら、ショッピングどころじゃなくなってしまうだろう。

喉まででかかった言葉を飲み込んでから、

「ごめんね、明日はちょっと……」

そう言って嘘をつく。

残念そうな顔をするカエデちゃんに罪悪感を覚え、心の中で何度も謝った。