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#31 ページ32

翌日の朝。


目覚まし時計が鳴り響く前に目覚める。


珍しいと思いつつも時計を確認すること3秒後。


「うっわ、時計セットし忘れたっ!」


ベッドから跳ね起きた私は、急いで支度をする。


現在の時刻は午前7時。


余裕をもって学校に着こうと思うと、後10分で準備しなければならない。


朝ごはんは諦めて制服に身を包むと、インターフォンが鳴る。


こういう時に限ってアイツは来るのがはやい。


わざとじゃないかとさえ思えてくる。


私は歯ブラシをくわえたまま勢い良く玄関のドアを開けた。


「業助けて寝坊した!!
髪やって髪、寝癖直すだけだから!!!!」


一瞬驚いたような顔をした業だったが、やがてお腹を抱えて笑い出した。


「もう、笑わないでよっ」


「わかった、わかったから」


わかったと言いつつも笑っている業を睨むと、何事も無かったように洗面所はどこかと聞いてくる。


案内してから櫛やら色々と渡すと、それを使って私の寝癖を直す業。


「何か、昔の事思い出すね」


不意に業が言葉をこぼす。


「そうだね、昔も寝坊して業に髪やってもらってさ」


何だか懐かしくなってしみじみとする。


「うん。
だからツインテールにしちゃった」


「おいっ!」


ニヤニヤ笑いながら鏡の前に私を移動させる業。


相変わらず手際がいいというか、手先が器用というか。


結局解かせてもくれなくて、ツインテールのまま学校にむかった。

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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:聖泉りか | 作成日時:2015年2月9日 2時

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