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作戦を開始してから、じわじわと効果が出始めていた。
周りがチラチラとこちらを見始めたのだ。
そろそろ来るかと思った時、
「おい、そこのE組リア充、うるさいんだよ」
「目障りなんだよ、E組のくせにイチャイチャしてんじゃねえ」
2人組がいちゃもんをつけてきた。
きたきたきたきたきた!!!!!!!
内心ガッツポーズをしたいところだったが、なんとか抑えて耳を傾ける。
2人組に対して業は挑発していく。
「そんなに嫉妬するなら、自分達も彼女作れば?」
「生憎お前ら底辺と違ってそんなことに割いてる時間はないんだよ」
「へえ、彼女できないの自分が悪いって気付いてない感じ?」
「なんだと!?
大体、E組の女なんだからどうせ不細工だろ!」
その時、E組の女子全員の顔色が変わった。
「だって、雪乃」
この言葉は、顔を見せろという合図だととった私は、髪を耳にかけながら微笑む。
E組の女子みんな可愛いに決まってんだろうという怨念付きで。
「残念だったね?予想外れちゃって。
それと、さっきから底辺とか何とか言ってたけど、テストの順位明らかに業の方が高いよね。
どうする?あなた達は顔も、頭も、運動も業より劣ってるよ?
いったい、どこに業より勝ってるものがあるのかしらね?
自分だって不細工なのに、相手のことばかり文句言うから彼女出来ないのよ」
不敵に笑って言うと、悔しそうな顔をしてから逃げていく2人組。
渚君に確認をとると、バッチリ動画も取れていたみたいで業とハイタッチした。
その後、私と業に烏間先生の雷が落ちたのは言うまでもない。
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作者名:聖泉りか | 作成日時:2015年2月9日 2時