【暗殺教室】心の奥に (ページ24)

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＃２３ページ24

授業が終わると、何故か皆憂鬱そうな顔をしだした五時間目の放課。

業はサボる気満々に机に伏せて寝始める。

「今から何かあったっけ？」

前の席に座っていた奥田さんに話しかけた。

彼女も皆と同様に、憂鬱そうな顔をしている。

「今から全校集会なので、山を下りて本校舎に行かなきゃいけないんです」

奥田さんの言葉を聞いて、１人で納得する。

それならば皆の憂鬱なのも理解できるし、業がサボる気満々なのも理解できる。

どうせ本校舎の輩に蔑まれるんだろう。

私はおもむろに業の腕を掴む。

「寝るなー！！
全校集会だって、ちょー面白そうじゃん！！！！」

「はあ？雪乃何言ってんの？
ついに頭までいかれちゃったわけ？」

「失礼にも程があるわ。
じゃなくて、こんなにE組以外の奴らを挑発できる日ってある！？」

喜々として語る私に少し興味を見せた業。

……と、引き気味のクラスメイト達。

「ああ、自分より劣っていると思い込んでいる人に蔑まれた人間ってどう感じるんだろう！
悔しそうに奥歯を噛み締める顔……想像しただけで笑いが止まんない！！！」

「性格わるいね～」

「のるの？のらないの？」

「のる」

お互いに顔を見合わせて笑う私達に、最早突っ込むの者は誰もいなかった。