かき氷のシロップが少し足りない (ページ18)

今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:20,708 hit

19 ページ18

『痛みも引いたので…。』

線香花火も終わって、さあそろそろ帰ろうかという頃。

渡辺「悪化したらどうするんだよ。」

『いや、もう…』

渡辺「いいから。

照たちにも頼まれちゃったし。

それに俺この間までバスケ部だったんだけど。」

体力には自信があるっていいたいのかな。

『じゃあ、お願いします…。』

渡辺「ん。」

結局今日は翔太に頼りっきりだなあ。

一日中、こんなに一緒にいた日は無い。

渡辺「俺、今日結構楽しかったんだけど。」

『うん。私も楽しかった。』

久しぶりに浴衣を着て

かき氷を食べて

金魚すくいで対決して

地元では珍しい打ち上げ花火が見れて

しかも線香花火まで見れちゃって

何より、大好きな3人と巡れて

人生で1番と言っても過言ではないほど楽しかった。

渡辺「来年もさ、行こうな。

ふっかは最後かもって言ってたけど

俺はまだまだ4人で行くつもりだし。」

『っう、ん。』

寂しい。急に終わりな気がして。

渡辺「は？お前また泣いてんの？」

『泣いてない。』

渡辺「そろそろふっかたちと合流するから泣きやめよ？」

『うるさい。泣いてないもん。』

今日が終わっちゃう。

そんなの、寂しい。