少しの..差。(tkxin・ytxym)

＝ね、どうかな。・８＝ ページ35

「涼介君、おかえり〜。いい湯だった？」


平常心を保とうとしながら俺は

キッチンから水を持って来て

パフッと隣に座った涼介君に笑い掛ける。


「案外、長風呂だったね〜。」



「あ、はい。ゆっくり温まってきました〜。」


「あ、そうなんだ〜。」



平常心でそう返事をしながら

隣でコクコクと水を飲む涼介君を見る。


見るなんてもんじゃない、ガン見だ。



＿＿うる艶の首を反らせ、憂いのある瞳で

艶めかしく水を飲んでいる、涼介君＿＿＿＿




と。。いかんいかん。

涼介君は、小学生っ。。

小６の男の子だからっ！！




ふぅぅ〜〜〜〜っっ。。

心の中で一気に息を吐き出し

俺は、平常心。平常心。



誤魔化すように視線をテレビに向け

「え〜〜っと、、さてさて。。
　そろそろ寝ようかな、俺。」


「あ、、裕翔さんもう寝ますか？
　まだ１１時ですけどー..えーっと
　裕翔さんっていつも早寝なんですか？」


「あ〜〜・・いや。。
　そ〜言う訳ではないけど・・。」


「いつもは夜、何してるんですか？
　うちの兄、雄也は〜..ふふ。ダラダラして
　テレビ観て、ダラダラして。」


「ふふ。ダラダラが２回出てきたね。」


「そうなんですよ〜。いっつもリビングで
　ダラダラしてて。昨日なんて、それから
　部屋行って、ＤＶＤで映画観てたと
　思ったらグーグー寝てて。」


「へぇ〜。」


「もぉー、僕がテレビ消したんですよっ。
　テレビの画面が怖くってっ。もぉ〜。」


「そっか、ホラーだったんだ。
　何々、何の映画だったの？」


「ん〜・・なんだろぅ。怖かったから
　あんまし画面見てなかったけどー・・
　でも確か、邦画で..犯人が怖いのー」


「あ〜・・もしかしたら、それって
　俺が貸したのかも＿＿だいぶ前に。。
　ふふふ。」


「あ！だいぶ前って＿＿もぉ〜雄也ってば
　だらしなぃぃー。もーすみません裕翔さん
　あ、今持ってきましょうか？ね。」


「いやいや、いいよ〜。また今度でさ。」


「ほんとぉ〜〜にすみません。
　まったく、雄也めぇぇ〜〜。」


「ふふふ。しっかし、弟の涼介君の方が
　しっかりしてるんだね。」


「いえいえ。そんな事無いですー。
　僕も、おどじなトコあるしー。」


「へぇぇ〜。
　そうなんだ、そうは見えないなぁ。
　っと＿＿あの〜涼介君。気になる事
　聞いても、いいかな？」


「あ、はい。なんでしょ〜か。」


「その〜‥聞いてもいい事なのかな。
　その〜...涼介君はもしや＿＿」

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