少しの..差。(tkxin・ytxym)

＝ね、どうかな。・６＝ ページ33

「ふぅ〜んですか・・。
　ドコでバイトするのか
　気にならなかったのでしょうか、
　慧は。」


「そうだね、ちょっと前だったら
　どこ、どこぉ？って聞いてくれたかもね。
　今は、ほら〜..雄也に夢中だから。」


「あ、そっか。」


「その時から、雄也に夢中で
　俺の事なんてどうでもよかったのかも。
　だから、ふぅ〜んってさ。しかしー」


「しかし、何ですか？」


「ああ。何度となく雄也は遊びに来てたけど
　俺、気付かなかったなぁ..。まぁ、雄也が
　来てる時、隠れてモジモジしてるなぁとは
　思ってたけど。人見知りかなぁ〜ってさ。」


「あ、、でも僕もまさかっ。。
　自分の兄の雄也が、慧の初恋の人だとは..
　ビックリしました。学校でいつも嬉しそうに
　キャピキャピ話してはいましたけども・・」


「＿＿そっか〜..初恋かぁ〜・・。
　ん〜・・お兄ちゃん的には何だか
　複雑な気分だなぁ。」


「まぁ〜そうでしょうね、
　だって、あの兄ですし。」


「いやいや、違うよ〜。
　雄也はとっても男気があって
　優しい良いヤツだしさ、何なら
　応援したいかな〜って思うし。」


「わ〜〜...裕翔さんってば、
　心広〜い、カスピ海よりも
　広〜〜〜い！！」


「ふふ、カスピ海ってっ。
　世界一広い湖だねー。
　面白いなぁ、涼介君は。」


「てへへ。そんな面白い事は
　言ってないですよー。もぉー。」


「いやいや、面白いよ。
　はぁ〜。。今までは、こんな感じで
　仲良く慧と話したり遊んだりしてたけど・・。
　ん〜。。何だかやっぱりね。慧はずーっと
　お兄ちゃんっ子だったからさ、ちょっと
　寂しいって言うか・・。」


「そうですかー・・。
　ふふふ＿＿じゃあ、それなら〜。」


「ん？それなら・・？」


「はい。それなら〜、僕が慧の代わりに
　弟になりますよ。ね、お兄ちゃん。」


ニッコリと微笑んだ、眩しい笑顔に＿＿＿。


「わー・・・。」

俺は言葉を失い、胸に手を当てた。

「あ〜・・。何て言うか・・あ〜。。
　そっか、これが世に言う、あれ。あれだ。」



「ん？？どうしました、裕翔さん。」


「うん。いや〜、参ったな。
　うん、ホントにこれは..はぁ〜・・。」


「どうしたんですか？？」


「あ〜・・。いやいや、今の涼介君の
　天使のような笑顔にさ＿＿＿」


「て。。天使っ？！
　な、、もぉ〜何言ってるんですかっ！
　もぉ〜〜。。」


「いやいや本当にっ。天使の笑顔で
　キュンっとしちゃったよ〜、俺。」

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