少しの..差。(tkxin・ytxym)

＝ね、どうかな。・５＝ ページ32

「カップリングね。
　分かる、分かるよ
　涼介君。」


「あれ？？＿＿もしかして裕翔さん
　ＢＬ担当になってから日が浅いんじゃ・・。」


「ああ、そうなんだよ〜。
　だから日々勉強で・・。
　まだまだ新米なんだ。」


ニッコリ微笑んで涼介君を見ると

バッと顔両手で覆い、ジタバタ。

「ぐぅぅ〜〜っ。。。
　まぶしー、、推しの笑顔がまぶぅ〜っ。
　尊過ぎて、しんどぃー。」


「ふふふ。面白いなぁ涼介君は。
　それで〜、どのカプの人なの？」


「あ。。はい。え〜〜っとですね。。」


ジタバタしていた涼介君が

正気を取り戻し、冷静な顔して

マンガをペラペラ捲り指差した。


「この人。この大学生のキャラです。
　そして、これってホント奇跡で
　怖いんですけど・・名前が同じで
　この人、、ユウトです。」


渡された漫画を受け取り、まじまじと見る。


「ほ〜、ホントだ。
　ユウトだね。すごいなぁ〜・・
　似てる＿＿かな？」


「いえいえ、かな？じゃなくて
　ソックリなんですっっ。」


「そうかな。」


「はいっ！！裕翔さんはこのマンガから
　飛び出して来たみたいでっ＿＿
　ああ〜〜もう本当に奇跡ですっ！
　はぁ・・。どきどき。」


「ふふふ。＿＿と、ゆ〜か・・
　うちの弟、慧とＢＬ仲間なんだったら
　慧が気付いてもよさそうだけど・・。」


「あ。。それは〜
　慧にはまだ、このマンガ貸してないんです。」


「ああ、そうなんだ。」


「はい。僕のバイブルで、とっても大切な
　宝物なので、門外不出なんですっ。」


「門外不出なんだー。」


「はいっ。いつもは宝箱に入れてます。
　出すのは〜夜寝る前の少しの時間です。
　少し読んでから寝るのが、
　僕のルーティンなんです。」


「それは貴重だ。
　見せてくれてありがとう、涼介君。」


「い、いえ、そんな・・。」


「ふふ。またモジモジしてる。」


「だって・・推しにソックリすぎて・・
　＿＿＿と、、あ、そう言えば・・」


「ん？なに・・」


「慧は〜・・
　あの本屋さんで裕翔さんが
　バイトしてるって言って
　ませんでしたけど・・」


「ああ、それはそうだよ。
　俺、慧には言ってないんだ。」


「え、、言ってない？」


「ああ、言ってないって言うか・・
　正確には、慧が聞いてないって言うか・・。」


「聞いてない？」


「そう。慧にバイトするんだよって
　言ったは言ったんだけどね。
　慧は、ふぅ〜んってさ。」


「ふぅ〜んですか・・。」




　

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